〈コミュニティケア探訪・No.29〉
【本人のしたいことに焦点を当てる柔軟で融通無碍な生活リハビリ
〜滋賀県湖北の「訪問看護ステーションれもん」
――久木ひろ美さん】
写真1 Kさんのお宅にて。
壁にはご主人とKさんの似顔絵や写真が笑っています(左)
写真2 キーボードを弾くBさんと、歌う久木さん。
リハーサルで生き生きしています
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文と写真・村上 紀美子(医療ジャーナリスト)
身近な超高齢者トリオ。1人はグループホームで健康を取り戻し、在宅老々暮らし組は、ヘルパーさんも訪問看護も卒業して、デイサービスに挑戦することに。私は毎日新聞の日曜版の月1回連載は4月以降も延長になり、楽しく書いていきます。
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ドイツやオランダで感心した「柔軟な在宅ケア」を日本でもいっぱい発見中です。本シリーズ2回目に登場した滋賀県の久木ひろ美さん。定年前に転身し、訪問看護ステーションが足りない湖北地域で「れもん」を立ち上げました。利用者さんに沿った、柔軟で融通無碍な「久木流ケア」を探訪します。
2013年11月、「世界の訪問看護」をテーマに講演するために長浜市を訪ねた折に、久木さんの訪問看護に同行するという念願がかないました。
穏やかな琵琶湖の向こう岸に、なだらかな山々が重なる美しい景色は感動的。訪問車は山中までも分け入って、点在する利用者さんのお宅へ走ります。 続きを読む…