精神科病院で働きながら、文筆活動を行う宮子あずささん。最近気になること、疑問に思うことなどを書きつづります
(48)定年を語れる幸せ
元同級生と働く
今働いている精神科病院には、別の病棟で中学時代の同級生が勤務しています。
30代で看護師となった彼女は、私と同じ看護専門学校の卒業生。今の病院に移ってきたのは、50代初めでした。
中学時代は顔見知り程度の付き合いだった私たちですが、看護師を志した際には、私が書いた本なども読んでくれたそうです。
精神科病院で働きながら、文筆活動を行う宮子あずささん。最近気になること、疑問に思うことなどを書きつづります
(48)定年を語れる幸せ
今働いている精神科病院には、別の病棟で中学時代の同級生が勤務しています。
30代で看護師となった彼女は、私と同じ看護専門学校の卒業生。今の病院に移ってきたのは、50代初めでした。
中学時代は顔見知り程度の付き合いだった私たちですが、看護師を志した際には、私が書いた本なども読んでくれたそうです。
大学教授から転身し「らふえる訪問看護ステーション」を開設。10年を経た今、訪問看護の未来を見すえて管理者としての思い・考えを語っていただきます。
(24)〈最終回〉
だから面白い訪問看護管理
林 啓子
株式会社らふえる 代表取締役
らふえる訪問看護ステーション 管理者
一般社団法人茨城県訪問看護事業協議会 会長
本連載もいよいよ最終回となりました。編集担当者からは「好きなように書いていい」と言われ、思いつくまま、自由に執筆してきましたが、私自身の訪問看護への思いをまとめる機会ともなりました。この連載の大きなテーマは「だから面白い訪問看護管理」ですが、果たして面白さを伝えることはできたでしょうか?
訪問看護ステーションや高齢者ケア施設の管理者が抱える課題を浮き彫りにし、どうしたら職員が辞めない組織づくりができるのかについて指南します。
やりがいを共有できる組織
横山 郁子
よこやま いくこ
株式会社パーソナル・ナース 代表取締役/訪問看護塾 塾長
神奈川県訪問看護ステーション協議会 顧問
本連載もいよいよ最終回です。そこで今回は、看護師という仕事を続けられる理由の1つである「看護のやりがい」を取り上げたいと思います。
訪問看護の仕事をしているとき、やりがいを感じるのはどのような場面でしょうか? 症状コントロールがうまくいったとき、看護師として困難な状況を乗り越えられたとき、他職種の人から感謝されたときなど、さまざまな瞬間があると思います。どんな仕事でもそうですが、やりがいを感じるとそれまで仕事に対するモチベーションが低下していても、一瞬にしてリフレッシュされます。そのとき、やりがいを共有できる仲間がそばにいれば、喜びも増します。
しかし、訪問看護師は基本的に1人で行動するので、自分が「よっしゃ!」と強くやりがいを感じた場面があっても、その場に同じ喜びを共有できる仲間がいないことが多いのです。1人で感じる喜びは、仲間と共有した喜びよりも比較的早く記憶から消えてしまいます。そのため、職員同士がやりがいを共有しながら、職員がこの職場で頑張っていきたいという気持ちになってくれるような仕組みを組織として構築すると、離職率低下につながると考えます。
本稿では、職員が感じたやりがいを仲間と共有する仕組みをつくるための3つのポイントをお伝えします。
〈新連載〉
病棟から精神科訪問看護に飛び込んだこころさんが、看護大学で働くカワウソ先生との対話を通して在宅の精神科看護を学び、成長していく物語です。
川下 貴士 ●かわしも たかし
松蔭大学看護学部看護学科精神看護学 助教
第1回 その人なりに暮らしていく
精神科訪問看護ステーションに転職!
こころ 先生、お久しぶりです! 私、A訪問看護ステーションに転職が決まりました。夢だった精神科訪問看護師になれて本当にうれしいです!
カワウソ おめでとうございます! 夢を実現するって、本当に素敵なことですね。ところで、Aステーションと言えば、精神科訪問看護ステーションとして有名なところじゃないですか。
こころ そうなんです。看護師になったら、絶対にここで働きたいと思っていたので、毎日がとても新鮮で、すごく楽しいです! ……それで、初めて先輩と同行訪問したんですが、その患者さんが、何て言うか、すごかったんです!
カワウソ 毎日楽しいというのは、すごくよいことですね。①初めての同行訪問はどうでした? ぜひ聞かせてください。
POINT①
復唱する傾聴のテクニックです。こころさんの発言を促します。
精神科病院で働きながら、文筆活動を行う宮子あずささん。最近気になること、疑問に思うことなどを書きつづります
(43)きょうだいの支援
私が勤務する慢性期閉鎖病棟では、ほとんどの患者が任意入院。しかし、どの時期でも1人か2人、医療保護入院による患者がいます。
医療保護入院は、家族の同意による入院。該当する親族がいない場合のみ、市町村長の同意が必要となります。
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