病棟から精神科訪問看護に飛び込んだこころさんが、看護大学で働くカワウソ先生との対話を通して在宅の精神科看護を学び、成長していく物語です。
川下 貴士 ●かわしも たかし
松蔭大学看護学部看護学科精神看護学 助教
第8回 自分なりの道を行く
前回のあらすじ
自分のアセスメント力不足を感じ、今後、身体科を経験したほうがよいかと悩むこころさんはカピバラ先生にアドバイスを求めました。しかし、まだ悩みは解決できていないようで……。
カワウソ あれ、こころさん。カピバラ先生のところに相談に行った割にはまだお悩みは解決していない様子ですね?
こころ はい。実は私、訪問に行っていたのにAさんの糖尿病の症状には気づけなかったことを後悔していて……それは身体科の経験がないからだと思いました。それで一度、身体科を経験したほうがいいのか、身体科と精神科①、どちらも経験しているカピバラ先生に相談しに行ったのですが……。
POINT①
精神看護の領域では内科や外科等のことを身体科と言います