SPECIAL BOOK GUIDE 『この国の医療のかたち 医療政策の動向と課題 2025年のヘルスケアシステム』刊行

医療制度・政策に関zする動向を情報収集したい、あるべき「ヘルスケアシステム」についての考察を深めたいという看護職の方々にご活用いただける書籍が刊行されました!

 

■本書の特徴

 

著者・尾形裕也氏(九州大学名誉教授)は、長年、看護管理者研修(「ヘルスケアシステム論」「医療経営戦略論」等)における講師を務めてこられました。本書は、尾形氏がMEDIFAX web誌に2014年から連載している時事評論「この国の医療のかたち」を基に加筆修正し、最新のデータや用語解説等を加え、楽しく読めるコラムも収載した書籍です。

 

全体を大きく2部構成としており、第1部「近年の医療政策の動向と評価」では、いわゆる小泉構造改革以来、15年余りの期間におけるわが国の医療の動向を概観します。第2部では、2014年から2021年までの8年間・92回のMEDIFAX web誌の連載記事の中から、長中期的な医療政策を考えるにあたって特に鍵となるテーマにかかわる40項目を掲載しています。さらに、各項目には「問題提起」が設定されており、テーマに関連した課題の「発展形」を読者に問いかける形をとっています。

 

ここでは、第1部で示される「略年表」を紹介します(略年表における該当年次の動向に対応した第2部の各項目が⇒青字で示されています)。医療政策における長期的なビジョンがどのように策定され、実現されていくのか——本書が、その大きな流れを学び、未来への展望を考える一助となることを願います。

 

 

 

書誌情報

この国の医療のかたち

医療政策の動向と課題

2025年のヘルスケアシステム

 

尾形裕也 著

●定価3,300円(本体3,000円+税10%)

●B5判/200ページ

ISBN 978-4-8180-2526-4

発行 日本看護協会出版会

(TEL:0436-23-3271)

 

 

 

主な内容

 

第1部 近年の医療政策の動向と評価

1. 2006年医療制度構造改革以後の医療の動向

2. 第2次安倍政権における医療政策に関する考察

 

第2部 この国の医療のかたち:2014〜2021年

40の論説と問題提起

1.「医療介護総合確保推進法案」を巡って/2. 医療における地域差を巡る諸問題/3. 「平家・海軍・国際派」と医療/4. 官邸で医療問題を考える/5. アメリカと私,日米医療(病院)比較/6. 地域医療構想における必要病床数の推計を巡って/7. 営利と非営利を巡る問題/8. 医師という「方外の人」?/9. 日本の医療のいちばん長い日(皆保険体制の確立)/10. 国民医療費に関する考察など/11. 医療における資産と所得の問題/12. 女性が活躍する社会と医療について/13. QOD等を巡って/14. 医療における「情報開示」/15.「2016年医療関係十大ニュース」/16. 日本の人口の超長期展望および「医療軍拡競争」論/17. ポピュリズムと社会保障など/18. 健康経営を巡って/19. Aging in Placeを巡って/20.「惑星直列」を巡って/21.「医は仁術」を巡って/22. 地域の人口動態と医療・介護のあり方/23. 医療政策講義:医療費適正化,診療報酬の位置づけ/24. 医療と社会保障/25. 医療経済学入門/26. 日本の医療提供体制の特色および課題(1)/27. 日本の医療提供体制の特色および課題(2)/28. 長寿社会と医療/29. EBPMと「カンと度胸」/30. 地域医療構想に関する私見/31. 患者負担論/32. 救急医療を巡って/33. 看護業務の効率化/34. WHOおよび「ニュー・ノーマル」における医療政策/35. 医療に関する国際比較/36. コロナ禍を巡る考察など/37. 准看護師制度を巡って/38. 外来医療のあり方/39. 医療におけるミクロとマクロ,あるいは「合成の誤謬」について/40. 医療における規模の経済・不経済,範囲の経済/

 

「問題提起」に関する「考えるヒント」

 


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SPECIAL INTERVIEW 『在宅療養者のスキンケア 健やかな皮膚を維持するために』刊行

岡部 美保さん

(おかべ・みほ)

 

在宅創傷 スキンケアステーション代表

皮膚・排泄ケア認定看護師

 

1995年前橋赤十字病院退職、群馬県看護協会訪問看護ステーション入職。2015年高崎健康福祉大学訪問看護ステーション入職。2016年管理者に就任。2021年退職し、在宅創傷 スキンケアステーションを開設、現在に至る。2016年高崎健康福祉大学大学院保健医療学研究科看護学専攻修士課程修了

 

健やかな皮膚は、日々のスキンケアが基本です。療養者の健やかな皮膚を守り、笑顔で暮らしてもらいたい。その思いが込もった『在宅療養者のスキンケア』が発刊されました。皮膚の基本知識(エビデンス)をおさえながら、ドライスキンから褥瘡までのアセスメントと予防的ケアを豊富な実践知を基に丁寧に解説した、本書の読みどころをうかがいました。

 

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特別寄稿 「老人訪問看護ステーション」の誕生から30年 制度前夜のバトルロイヤルから訪問看護普及と“業界”確立まで

訪問看護制度のなかった時代から地域で実践を重ね、制度創設後は日本看護協会常任理事を務めるなど、ステーションの設立拡大、訪問看護の普及、訪問看護師の養成等にかかわってきた山崎摩耶さんに、制度創設からの30年を概観いただきます。

 

 

「老人訪問看護ステーション」の誕生から30年

制度前夜のバトルロイヤルから訪問看護普及と“業界”確立まで

 

山崎 摩耶
やまざき まや
前衆議院議員/元日本看護協会 常任理事

 


筆者略歴

元日本看護協会常任理事、元日本訪問看護振興財団、元全国訪問看護事業協会常任理事。旭川医科大学客員教授、岩手県立大学看護学部教授、旭川大学特任教授を歴任。2009年衆議院総選挙に北海道比例で初当選。衆議院議員2期を務める。主に厚生労働委員会等で活躍。近著は『世界はチャレンジにあふれている 高齢者ケアをめぐるヨーロッパ&中国紀行』を日本医療企画から出版。その他、著書・論文多数。http://maya-net.jp/


 

私たちの前に道はなかった——。1970年代から20年間、地域という荒野で実践しながらその必要性を言い続けたパイオニアたちの歩みで踏みしめられた道ができ、1991年に訪問看護ステーションは制度化されました。「ようやく、これで欧米に肩を並べられる」と、深い感動が込み上げました。

 

それから30年、地域包括ケアシステムの中核になった訪問看護は、市民の選択に不可欠な社会共通資本(サービス)となりました。本稿では、制度創設から訪問看護の普及と進化発展までを秘話を交えて紹介します。

 

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宮子あずさの気まぐれコラム

精神科病院で働きながら、文筆活動を行う宮子あずささん。最近気になること、疑問に思うことなどを書きつづります

 

(22)“同性ケア”に思うこと

 

 

訪問する看護師の性別

以前所属していた訪問看護室では、訪問する看護師の性別がよく問題になりました。一番多かったのは、女性の利用者が女性看護師を希望するパターンです。

 

看護師であっても、男性は部屋に入れたくない。そう思う女性は少なくありません。これは、性暴力による被害が女性に多い現状から、十分理解できます。

 

では、逆に、男性利用者が女性看護師を希望するパターンについては、どう考えるでしょうか。

 

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