医療安全トピックス vol.165

 

 

VOL.165

井上 純子

公益財団法人日本医療機能評価機構
医療事故防止事業部 副部長

 

医療安全情報No.209
「中心静脈から投与すべき輸液の末梢静脈からの投与」について

 

今号は、公益財団法人日本医療機能評価機構で提供した「中心静脈から投与すべき輸液の末梢静脈からの投与(医療安全情報No.209)」と、医療事故情報収集等事業ホームページの医療安全情報について紹介します。

 

公益財団法人日本医療機能評価機構では、医療事故情報収集等事業(以下:本事業)を運営しており、医療安全推進のために報告書や医療安全などの情報を提供しています。

 

●高カロリー輸液や高濃度糖液の投与

患者に投与する輸液には、浸透圧比(生理食塩液に対する比)の異なる製品がさまざまあります。浸透圧比の高い高カロリー輸液や高濃度糖液の添付文書には、「中心静脈内に持続点滴輸液する」と記載されています。これは、高カロリー輸液や高濃度糖液を末梢静脈から投与すると血管への負担が大きく、血管痛や静脈炎を起こす可能性があるためです。

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[特別寄稿]今、看護職が知っておくべき情報倫理

特別寄稿

今、看護職が知っておくべき情報倫理

 

坂本 仁美
長崎県立大学看護栄養学部看護学科
講師

 

 

筆者は、情報の特性を理解した上で、安全な情報伝達を行い、より効果的な看護援助を実践するところまでが看護における情報倫理であると指摘します。本稿では、一般的な「情報倫理」との違いや看護に潜む情報リスクを解説した上で、看護職に求められる能力や意識を示します。

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SPECIAL INTERVIEW 今こそチームで取り組みたい 基本の医療安全対策

内藤 清美さん(右)

(ないとう・きよみ)

 

山内 桂子さん(左)

(やまうち・けいこ)

東京海上日動メディカルサービス株式会社

メディカルリスクマネジメント室

 

【メディカルリスクマネジメント室について】

医療・健康に関するさまざまな事業を展開する東京海上日動メディカルサービス株式会社の一部門。医療機関向けに医療安全の研修やコンサルティングなどのサービスを提供している。

 

医療機関の医療安全を支援する事業として、研修やコンサルティング、教材開発などを手がける東京海上日動メディカルサービス株式会社メディカルリスクマネジメント室。同室は昨年12月、新刊『医療安全実践ガイド 第2版』を上梓しました。室長の内藤清美さんと特別講師の山内桂子さんに、近年の医療安全研修の傾向、書籍の活用法などについてうかがいました。

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【今月のオススメ書籍】 インフルエンザ、ノロウイルス等のアウトブレイクを防ぐ!―感染対策関連本

今シーズンのインフルエンザは例年よりも流行の開始時期が早く、悩まされた方も多いと思いますが、ようやくピークを超えつつあるようです。とはいえ、まだまだ警報レベルの地域も多く、油断は禁物です。

 

一方、ノロウイルスによる感染性胃腸炎の流行は終息に向かっているようですが、高齢者施設などでウイルス感染が発生すると一気にアウトブレイクにつながるため、感染対策は常に必要です。

 

そこで、今月のオススメ書籍は「感染対策関連本」。正しい対応で施設内のアウトブレイクを予防しましょう。

 

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医療安全推進週間(11/20~26)に向けて 読んでおきたいオススメ本

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今から十数年前、患者取り違えや薬剤取り違えによる重大な事故が頻発したことにより、国民の医療に対する不信感が増し、医療に対する信頼は失墜しました。

そこで国は、信頼を取り戻すため、医療関係団体等における組織的取り組みを促進することを目的に、11月25日(いい医療に向かってGO)を含む1週間を「医療安全推進週間」と定めました。

 

医療安全は、担当者だけでなく、スタッフ一人ひとりが取り組むことが大切です。今回のオススメ書籍は医療安全関連の本を集めました。ご参考にしてください。

 

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