CC2013年9月号掲載【地域・病院・施設の多職種で同じメロディ奏でるオーケストラ連携】の紹介

〈コミュニティケア探訪・No.26〉
【地域・病院・施設の多職種で

同じメロディ奏でるオーケストラ連携】

英国ホスピスの地域看取りケアサポート

 

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ヨークシャーのホスピスの医師控室。近隣病院から訪問診療に来て、熱心に記録中

 

文と写真・村上 紀美子(医療ジャーナリスト)

超高齢者3人の遠距離在宅ケア右往左往中。ケアマネ、訪問看護・介護・診療・薬局が頼もしい。ショートステイは、前日に本人の「行きたくない」の一言でキャンセル。申し訳ないです! mkimiko@mbf.nifty.com

 英国の看取りケアをリードするのは、何といってもホスピス。前回(2013年7月号)の「エンドオブライフケア・ストラテジー(終末期ケア戦略)」もホスピスの知恵のたまものでした。今回は、英国のホスピスが“地域看取りケア”をがっちりサポートしている様子を、ご紹介しましょう。日本にもよさそうなヒントも見つかりそうです。
※‌2008年に行われたロンドンホスピス研修(企画:ホスピスケア研究会・季羽倭文子顧問)を軸に、2006〜2012年に行った取材を加えて作成しました。 続きを読む…

JCEBPシンポ「臨床でベストプラクティスをどのように取り入れるか」

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12月6(金)〜7日(土)の第33回日本看護科学学会学術集会に合わせて、第3回JCEBPシンポジウム「臨床でベストプラクティスをどのように取り入れるか」が大阪で開催されます。

 

JCEBP(The Japan Centre for Evidence Based Practice)は、オーストラリアのアデレード大学に本部を置くThe Joanna Briggs Institute(JBI)の日本提携センターで、2011年冬号〜2012年秋号まで本誌に連載された「研究論文のクリティーク」の執筆陣が所属する、大阪大学大学院の看護疫学研究室がその拠点になっています。

 

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ナーシング・トゥデイ8月号対談「臨床の”知”を発見しよう」Web版公開!

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中堅看護師のこれからの働き方、学び方、生き方について重要な示唆やヒントを与えてくださる、幅広い専門分野のゲストが登場する対談企画「臨床の”知”を発見しよう!」

 

看護職生涯発達学がご専門の吉田澄恵先生(東京女子医科大学准教授)を聞き手とするかたちで、今回は日本の透析医療の黎明期からこの分野の看護を支え発展させてこられた重要な人物のお一人、水附裕子先生にお話をうかがいました。

 

患者と医療者が医療を一緒につくりあげてきた時代のさまざまなエピソードをもとに、これからの社会で看護職はどのように患者と関係しながら、自身の学びを高めていくべきなのかを考えます。

 

8月号対談「臨床の”知”を発見しよう」Web版はこちら →

 

 

 

CC2013年7月号掲載【ホスピスの知恵を生かして地域・病院・施設の看取りの質向上】の紹介

〈コミュニティケア探訪・No.25〉

【ホスピスの知恵を生かして地域・病院・施設の看取りの質向上】

英国の「エンドオブライフケア・ストラテジー(終末期ケア戦略)」

 

 

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「エンドオブライフケア・ストラテジー(終末期ケア戦略)」は160ページ以上もある充実の内容

 

 

文と写真・村上 紀美子(医療ジャーナリスト)

超高齢者3人の遠距離在宅ケアを初体験中。ケアマネジャー、訪問看護や介護、訪問診療、小規模多機能型居宅介護、シルバー人材センター、デイサービスの助けを得つつ右往左往中。

ご感想は mkimiko@mbf.nifty.com まで。

 

 

在宅での看取りが求められています。でも家族介護力は弱まるばかり。新たな看取りの知恵の開発が必要でしょう。そこで、ホスピスの知恵を在宅・病院・施設に応用して、看取りの質向上を! と取り組む英国の「エンドオブライフケア・ストラテジー(終末期ケア戦略)」が参考になりそうです。英国各地のホスピスや地域保健センターでの取材を基にご紹介します。
※‌2011年11月号62ページ「ロンドン北部地域の看取り支援ネットワーク」の記事も併せてご参照ください。

 

どこでも、どんな病気の看取りでも

 

英国で全国的に取り組まれている「エンドオブライフケア・ストラテジー」(写真1)。ごく簡単に説明すると、以下のようになります。

  • 人生の最期に、自宅・病院・施設どこでも、ホスピスのような質の高いケア提供をめざす
  • がんだけでなく、生命を脅かす病気すべてが対象(HIV/AIDS・心不全・呼吸不全・腎不全・脳梗塞・神経難病・運動ニューロン病など) 続きを読む…

NT2013年8月号連載【チームづくりのお悩み相談】紹介

NT1308表紙NT2013年8月号の【チームづくりのお悩み相談】のお悩みは、

 

「“指導に向いていない”などと、

後輩指導に消極的な人がいます」

 

 

チーム全体へ向けた状況説明・確認の重要性

 

上司から提示された方針に納得がいかない、提示された方針に反発が出るなどといった状況は、チームが混乱期から統一期に向かうための重要な局面と言えます。メアリー・パーカー・フォレット(Follett MP)は「人は本来、人の命令では動かない。人は、命令の背景にある状況の理解・納得で動く。命令の非人間化が必要だ」と言っています。

 

方針への反発が出た時こそ、チーム全体であらゆる角度から状況を理解し合うチャンスです。フォレットの「状況の法則」とは、リーダーの主張の「社会的意義」「組織にとってのメリット」「自分にとってのメリット」「緊急性」などを説明することで、リーダーからの命令ではなく「状況が自分に決断を求めているのだ」という感覚を持ってもらうことです。

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