NFocus  社会的養護経験者を孤立させない仕組みづくり

 

 

社会的養護経験者を孤立させない仕組みづくり

 

宮地 菜穂子 ● みやち なおこ

同朋大学社会福祉学部 准教授

 

[略歴]

大学卒業後、児童養護施設にて児童指導員として勤務する中で社会的養護現場の諸問題を認識し、退職後に進学。大学院修了後は NPO 法人アスペ・エルデの会事務局長、中京大学非常勤講師等を経て現職。博士(社会学)・社会福祉士・保育士・専門社会調査士。専門は社会的養護現場における子どもの発達支援・子ども家庭福祉学。

 

 

2020年度に厚生労働省が実施した社会的養護経験者を対象とした初の全国調査により、児童養護施設等からの退所後、その多くが支援者とのつながりが途切れ、生活に困難を抱えている実態が明らかになりました。これらの課題解決のため、社会的養護経験者の社会的孤立を防ぎ、自立を支える仕組みづくりに取り組むプロジェクトについて報告します。

 

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NFocus  急性期病院における認知症ケアへの挑戦

 

 

急性期病院における認知症ケアへの挑戦

 

島橋 誠 ● しまはし まこと

前 社会医療法人大雄会 総合大雄会病院

総合看護管理室/認知症看護認定看護師

 

[略歴]

病院勤務を経て、日本看護協会看護研修学校にて認知症看護認定看護師を育成。厚生労働省の認知症関連の研修やガイドラインの作成委員を務める。看護系大学での老年看護学講座講師を経て臨床現場に復帰。組織横断的に実践・指導・相談の役割を担う。認知症看護認定看護師、看護学博士。

 

 

急性期病院における認知症ケアには、①せん妄のハイリスク状態である、②疼痛管理に難渋する、③退院調整に時間を要し入院期間が長期化する、④不適切な早期退院が増加し結果として再入院を招く、などの課題があります。入院から在宅まで、「治し・支える医療」を提供するため、認知症患者の管理に不慣れと言われる急性期病院であっても、これからは認知症患者とその家族の支援に、より注力する必要があります。本稿では、これらの課題に対応するための社会医療法人大雄会総合大雄会病院(以下:当院)の取り組みを紹介します。

 

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NFocus  スタッフナースの意見を組織運営に取り入れる

 

 

スタッフナースの意見を組織運営に取り入れる

「ナースの代表者会議」の10年のあゆみ

 

鈴木 千晴 ● すずき ちはる

聖路加国際病院副院長・看護部長

 

[略歴]

聖路加看護大学(当時)看護学部看護学科卒業、同大学大学院看護学研究科修士課程修了。2007年聖路加国際病院ICU/CCUナースマネジャー、2011年同院心血管センター/ICCU/IMCUナースマネジャー、2017年同院副看護部長を経て、2019年4月より現職。

 

 

聖路加国際病院看護部は、マグネット認証の取得に向けて活動を開始したことをきっかけに「ナースの代表者会議」を発足。その活動の経緯と成果を報告します。

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