プロセス改善による生産性向上 NKリーン生産方式の活用②
兄井 利昌 ● あにい としまさ
株式会社日本経営業務プロセス改善部 部長
リーンコンサルティング認定ゴールド資格保有
前回はNKリーンの概要についてご紹介しました。今回は、現場改善を進める上で重要となる「NKリーンマネジメントの考え方」と、実際の事例を紹介します。
実際の看護現場で起きていること
病院幹部から、「師長が現場に入りっぱなしで周囲を巻き込まない」「指示型ではなく、提案型になってほしい」といった悩みをよくうかがいます。
確かに、管理職の本来の役割は現場への直接介入ではなく、現場が円滑に回るよう調整を行ったり、人材を育成したりし、より質の高い看護ケアを実現するための改善を進めることです。
では、師長たちはこの役割を理解していないのでしょうか? 私たちは、「理解はしているが、それを実践できない状況にある」と考えています。その背景には、「具体的な方法がわからない」「その役割を果たせる環境が整っていない」といった要因があると感じます。そして、「病院からの師長サポートが足りていない、方法が異なる」という問題も要因の一つとして考えています。
こうした状況を理解し、問題がなぜ発生するかを考えることが、チェンジマネジャーを育成する上で最も大切なポイントだと思います。
<病院からのサポート例>
・オペレーションを安定させるテクニックの伝授
・改善活動を成功させるPDCAの方法伝授
・具体的な人材育成方法の伝授
・具体的な日常管理方法の伝授 など
→続きは本誌で(看護2025年2月号)