地域で活躍する薬剤師が解説! おくすりガイド

多くの在宅療養者が服用している治療薬を中心に、副作用とその兆候、保管・管理方法、効果時間・代謝、注意点などを、事例を交えながら解説します。

 

 

 

 

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保湿剤の使い方:林田 諭

 

 

前回(2023年12月号)は「高齢者における不眠症と睡眠導入剤の適正使用」について解説しました。今回は「保湿剤の使い方」をテーマに解説します。

 

保湿剤の特徴

 

保湿剤は作用機序から大きく2つに分類できます。皮膚の表面を覆って水分の蒸発を防ぎ、皮膚に柔軟性や滑らかさを与える「エモリエント」と、皮膚に浸透して水分を保持する「モイスチャライザー」で、一般的に保湿効果はエモリエントのほうが高いとされています。

 

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スペシャリストの実践知(38)

各分野のスペシャリストによる看護実践の過程から、困難事例への視点や日々の実践に役立つケア・コミュニケーションのポイント、スキルを学びます。

 

(38)呼吸器疾患

 

独居とうつ病の不安を抱える
COPD患者への支援:安藤 正子

 

 

「みなみ東京訪問看護ステーション」は2011年に開設し、今年で12年目を迎えます。訪問介護事業所、居宅介護支援事業所を併設し、訪問看護では約130名の利用者に月1000時間以上の訪問を実施しています。難病、がん、呼吸器疾患、老衰など、利用者の状態もさまざまです。中でも慢性呼吸器疾患の利用者は数多くの併存症を持っているため、本人・家族と主治医のみならず、その他の専門医やかかりつけ医、病院の看護師、作業療法士、理学療法士、ヘルパー、ケアマネジャー、包括支援センター等と連携をはかり、利用者のよりよい生活の実現をめざしています。

 

本稿では、独居で不安が強く、在宅酸素療法(以下:HOT)や非侵襲的陽圧換気療法(以下:NPPV)の導入と継続に苦慮したCOPDの事例を報告します。

 

うつ病による不安が強い最重症COPDのAさん

 

事例:Aさん/70代女性/COPD(ステージ4)・骨粗しょう症・うつ病・不眠症/要介護3

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人事労務相談室(30)

訪問看護ステーションや高齢者ケア施設で生じやすい

人事労務に関するトラブルと対応策、

またトラブルの防止策について解説いただきます。

 

 

[Q&A]退職前の年次有給休暇の

「一括請求」について②

 

中山 伸雄

なかやま のぶお

社会保険労務士法人Nice-One 代表 / 社会保険労務士

 

 

前回は、経営者・管理者からの「退職日までに残りの年次有給休暇(以下:年休)をまとめて取得したいと申請されたが、認めなければならないか?」「退職時に年休を買い上げることはできるのか?」「退職日の変更を指示することはできるか?」といった質問に回答しました。

 

今回も引き続き、退職時の年休にかかわる質問を取り上げます。

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生きるということ


共に新型コロナと闘った
看護職の皆さまへ

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小池 百合子[東京都知事]

 

こいけ・ゆりこ|1952年、兵庫県生まれ。カイロ大学文学部社会学科卒業。日本初の女性経済ニュースキャスターを経て、1992年参議院議員、1993年衆議院議員に当選。環境大臣、内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)兼任、内閣総理大臣補佐官(国家安全保障問題担当)、防衛大臣などを経て、2016年には女性初の東京都知事に当選。現在は2期目となる。座右の銘は「備えよ常に」。

 

Ⅰ 記念に寄せて

 

『看護』創刊75周年、『コミュニティケア』創刊25周年、おめでとうございます。

 

日本の看護制度の根幹である「保健師助産師看護師法」(制定当時「保健婦助産婦看護婦法」)が公布されたのは、戦後間もない1948年でした。その翌年に創刊された『看護』の歴史は、戦後の日本の歴史とともに歩んできたといっても過言ではありません。

 

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折々のはなし

教育現場の立場から角田直枝さん、在宅現場の立場から大槻恭子さん、福祉現場の立場から鳥海房枝さんに、日々考えていること・
気になっていること・感じていることなどを述べていただく私的エッセイ。

 

 

角田 直枝

かくた なおえ

常磐大学大学院看護学研究科

 

病院・訪問看護ステーション勤務をはじめ、日本訪問看護振興財団の認定看護師教育課程訪問看護学科などで教育に携わる。2010年より茨城県立中央病院・茨城県地域がんセンター看護局長を12年間勤め、2022年3月に退職。同年4月より現職。がん看護専門看護師、特定行為研修修了者。

 


 

基礎教育と臨床がつながる教育とは

 

今年の夏は、全国で大変な暑さになりました。猛暑に加えて雨が少ない地域では農業に、そして海水温の上昇によって漁業にも影響が出ています。これからの冬、春以降、この先の気候変動への不安も大きくなっていますね。そのような中でも、人々の生活はコロナ禍以前の状態に戻ってきており、買い物や外食、旅行、そして現地での学会参加などが活発になっています。

 

教員の喜びと学生の戸惑い

 

新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類に変更されたことで、看護学生の実習も少しずつ、以前とは変わってきています。具体的には次のような変化です。

 

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