精神科病院で働きながら、文筆活動を行う宮子あずささん。最近気になること、疑問に思うことなどを書きつづります
(48)定年を語れる幸せ
元同級生と働く
今働いている精神科病院には、別の病棟で中学時代の同級生が勤務しています。
30代で看護師となった彼女は、私と同じ看護専門学校の卒業生。今の病院に移ってきたのは、50代初めでした。
中学時代は顔見知り程度の付き合いだった私たちですが、看護師を志した際には、私が書いた本なども読んでくれたそうです。
さらには、私が働く病院に来ることになりました。昔の同級生が院内で働いていると思うと、心強く感じます。
疎遠な時期が長くても、再会すればその空白がすっと埋まる。これこそ古くからの友人のよさなのかもしれません。
ちなみに、私の夫は高校の同級生。彼とも久しぶりの再会ののち、結婚したのですが、同じような“時空を超える”感覚がありました。
定年まであと3年を切った私たち
最近、その友人と食事をする機会があり、昔話や近況報告に花を咲かせつつ、定年についても話題になりました。
病院で規定された定年は64歳の誕生日。ともに61歳の私たちは、2027年の誕生日が定年です。それ以降は1年か半年の契約で延長も可能らしく、いくつまで働けるかねえ、とあまり現実感なく話しました。
今のところ私は最低でも、高齢者になる65歳までは働きたいと考えています。でもその先は、まだ思い浮かびません。
→続きは本誌で(コミュニティケア2024年12月号)