本連載では、聖路加国際大学大学院看護学研究科特任教授の井部俊子さんと、訪問看護パリアン看護部長の川越博美さんが、往復書簡をとおして病院看護と訪問看護のよりよい未来を描きます。さあ、どんな未来が見えてくるのでしょう。
川越博美さんから井部俊子さんへの手紙
病院スタッフの“地域へつなぐ力”
文:川越博美
看護が、政策や制度の作成にかかわる必要性について、井部さんの考えにまったく同感です。また、看護に関連する制度はやはり厚生労働省や日本医師会・日本看護協会などが中心になって動かしているのだと再確認しました。私たち現場にいる者は、療養者や家族の思いに沿ったケアを提供できるよう、制度改革の必要性を訴えます。半面、制度設計者とどのようにコンタクトをとり、物申す機会をつくっていくかは、依然として課題です。
続きを読む…