アンガーマネジメント(25)

怒りの感情と上手に付き合う手法“アンガーマネジメント”を看護職が医療・介護現場で生かすための、基礎知識と看護実践への活用のポイントを解説します。

 

 

相手の怒りのタイプ別による対応④

「外柔内剛タイプ」の場合

 

 

光前 麻由美●みつまえ まゆみ

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会

アンガーマネジメントコンサルタント

独立行政法人国立病院機構神奈川病院 看護師

 

 

対人援助職であり、かつ「感情労働」を行う看護・介護職は、働く上で常に自分自身の感情をコントロールすることが不可欠です。そのため、相手に合わせた言葉や表情、態度で接することが求められます。本音はどうであれ、その場の状況に合わせて、時に自身の感情を誘発したり抑制したりしながら、相手の尊厳を守り真心のこもったサービスを提供する必要があります。“お客様”である利用者・家族と深くかかわる場面が多く、加えて多職種との連携などさまざまな価値観を持った人と接する場面も多いため、人間関係においてストレスを感じることが少なくないでしょう。

 

とはいえ、感情は人同士がかかわる上で切り離せないものの1つです。人には、喜び・怒り・悲しみなど多様な感情がありますが、その中でも、“怒り”は扱い方を間違うと人間関係を壊してしまいかねません。本連載では、自身の怒りの感情と上手に付き合えるようになることを目的として、さまざまなテクニックを紹介してきました。このアンガーマネジメントができるようになると、他人の怒りに振り回されずに済みます。

続きを読む…

スペシャリストの実践知

各分野のスペシャリストによる看護実践の過程から、困難事例への視点や日々の実践に役立つケア・コミュニケーションのポイント、スキルを学びます。

 

認知症

認知症に対する誤解・偏見に気づき

本人の意思に焦点を当てる

 

今月のスペシャリスト:田中 和子

 

 

突然、大声を出すようになった

脳血管性認知症のAさん

 

事例

Aさん/80代男性/要介護5

脳梗塞・脳血管性認知症

 

Aさんは妻と2人暮らし。5年前に右後頭葉脳梗塞を発症して左半身不全麻痺・左半盲となったが、身のまわりのことは自分でできていた。週1回のデイサービスを利用。1年前に左大脳散在性脳梗塞を起こして右半身不全麻痺・運動性失語となり、ほぼ寝たきりの状態となった。以降、排便コントロールの目的で訪問看護が導入された。

 

続きを読む…

SPECIAL BOOK GUDE 「看護」2021年3月臨時増刊号 東日本大震災 医療・看護の10年 次世代を担う看護職へ

今しか伝えられない10年間の記録と経験知

 

10年という節目に、本誌では東日本大震災をテーマにした3月臨時増刊号を発行しました。臨床現場に当時の現場を経験していない看護職が増える中、本号は、この10年の医療・看護の記録を集め、その経験知を次世代を担う看護職へと伝えることを目的に編集。著者の皆さまにも、コロナ禍で医療現場がひっ迫する中、熱意を持ってご執筆いただきました。以下に、その内容をご紹介します。

 

 

 

「看護」2021年3月臨時増刊号

総特集

東日本大震災 医療・看護の10年

次世代を担う看護職へ

●A4判変型/152ページ

●定価2,200円(本体2,000円+税10%)

続きを読む…

【Book Selection】ロングセラー書籍4選

当社おすすめ書籍を、新刊・既刊・古典織り交ぜてご紹介!!

 

今月は長期間ご支持いただいている
ロングセラー書籍のご紹介です。

 

 

続きを読む…

特別寄稿

日本国内でも医療従事者を対象にした新型コロナワクチンの接種が始まりました。しかし医療従事者の中にも、このワクチンの有効性や安全性について疑問を持つ人が少なくありません。そこで本稿では、新型コロナワクチンを正しく理解するために、ワクチンの開発経緯や効果・副反応などについて詳しく解説します。

 

 

新型コロナワクチンの正しい知識と理解を

 

峰 宗太郎

みね そうたろう

米国立研究機関 博士研究員

医師/薬剤師

 

筆者略歴

京都大学薬学部、名古屋大学医学部医学科卒業、東京大学大学院医学系研究科修了。国立国際医療研修センター病院、国立感染症研究所等を経て、2018年より現職。病理専門医。医学博士。共著で「新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実」(日本経済新聞出版)発刊。

 

●●●

 

 

2021年2月17日、日本でも医療従事者を対象とした新型コロナワクチンの接種が始まりました。新型コロナウイルス感染症の重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患のある人を守るためには、ワクチンの普及率を上げることが重要です。しかし、感染対策の決め手として期待する半面、ワクチンが非常に早く開発・実用化できたことに対して、不安や不信感を抱いている人も少なくないと思います。

 

本稿では、新型コロナワクチンに関する正しい知識と理解を深めるために、ワクチンの開発・実用化に至るまでの経緯をはじめ、効果・副反応、接種時の注意点について解説します。

 

続きを読む…