訪問看護ステーションの経営戦略(24)

訪問看護ステーションの管理者が地域のニーズを的確に捉えて健全

な経営を行い、その理念を実現するために行うべきことを、公認会

計士・税理士・看護師の資格を持つ筆者が解説します。

役員報酬について考えよう

渡邉 尚之

 

管理者が本当に行うべき業務は何か

 

訪問看護ステーションの経営者や管理者は多忙です。中には明らかに業務過多となっている人もいます。特に経営者が管理者を兼任している場合は、資金繰りなどの財務管理や法人の事業計画を策定するといった経営管理、訪問看護ステーションの経営全般のマネジメントに加え、管理者としての運営管理を行う必要があり、多忙を極めます。

 

このようなケースにおいて、経営者や管理者が、本来、担うべきとはいえない業務まで担当していることが多々あります。明らかに業務過多であるにもかかわらず、自分の時間を削って多くの仕事を抱え込み、満身創痍でそれらをこなすという働き方は、若さや情熱があれば多少は可能かもしれません。しかし、持続可能性や経営の安定性という観点からは好ましくないといえるでしょう。

 

 

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訪問看護ステーションの経営戦略(23)

訪問看護ステーションの管理者が地域のニーズを的確に捉えて健全

な経営を行い、その理念を実現するために行うべきことを、公認会

計士・税理士・看護師の資格を持つ筆者が解説します。

役員報酬について考えよう

渡邉 尚之

 

 

訪問看護ステーションの経営者(法人代表者)を含め、多くの経営者が悩むことの1つに役員報酬があります。役員報酬は法人経営における最終損益を大きく左右する非常に重要な項目です。この金額は法人と経営者の税金等の支払いにも影響するため、法人全体の資金繰りの観点からも熟考が必要です。

 

そこで今回は、役員報酬の基本的なルールと適正な金額の考え方について説明します。なお、本稿では論点をシンプルにするため、訪問看護ステーション経営者=法人代表者(1人)=株主(1人)とします。また、中小法人と仮定し、役員報酬は定期同額給与のみとします。

 

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アンガーマネジメント(10)

怒りの感情と上手に付き合う手法“アンガーマネジメント”を看護職が医療・介護現場で生かすための、基礎知識と看護実践への活用のポイントを解説します。

 

 

相手に伝わりやすい上手な怒り方②

光前 麻由美

 

 

前回(2019年12月号)は、怒るときのNGワードについて解説しました。今回はその続きとして、怒る(叱る)ときに避けたいNGな態度を紹介します。

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【Book Selection】新年を機に初心にかえる!

当社書籍の中から、新刊・既刊・古典にかかわらず、テーマにあったものをご紹介。

 

 

看護師になった時の気持ちを思いだしてみませんか。
先達が歩んできた道。看護師をめざす人へのメッセージ。
ぜひ読んでみてください。
新たな気持ちで仕事に取り組めることでしょう。

 

 

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地域ケアの今(51)

福祉現場をよく知る鳥海房枝さんと、在宅現場をよく知る上野まりさんのお二人が毎月交代で日々の思いを語り、地域での看護のあり方を考えます。

 

自らの“老い”と折り合いをつける

文:鳥海房枝

 

第三者評価の利用者調査で高齢者ケア施設などを訪れた際には、事故・ヒヤリハット報告書の現物を見せてもらっています。介護保険サービスを提供する現場で事故が発生した場合は、保険者である市区町村に届け出ることが義務づけられています。ただし、報告する事故の範囲(内容)は保険者が定めており、保険者によって異っているのが実情です。中でも際立っている違いは、骨折をはじめとする外傷等(窒息等による死亡事故を含む)で入院や継続的な通院治療を要するなど、利用者の身体に影響があった場合に限定しているところや、無断外出・異食・誤薬等にまで報告を求める保険者まであることです。

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