当社おすすめ書籍を、新刊・既刊・古典織り交ぜてご紹介!!
榊原 千秋 さん(写真前列左から2人目)
(さかきばら・ちあき)
うんこ文化センター おまかせうんチッチ 代表
保健師・助産師・看護師・保健学博士
愛媛県宇和島市出身。保健師、ケアマネジャーを経験し、2005年に金沢大学大学院保健学系地域・環境保健看護学分野の助教・講師を経て、2015年石川県小松市に「合同会社プラスぼぼぼ」を立ち上げて独立。同時に「コミュニティスペースややのいえ」を開設。NPO法人日本コンチネンス協会認定コンチネンスアドバイザー。
「もっと“その人”の思いに寄り添った排便ケアを!」と考えた保健師・榊原千秋さんは、排泄ケアと便育の拠点“おまかせうんチッチ”を確立させ、その取り組みを『コミュニティケア 2018年11月臨時増刊号』で発信しました。そして2020年12月、臨時増刊号は、その内容を大幅にバージョンアップして書籍化。おすすめポイントを編集担当者がうかがいました。
「今までで一番わかりやすい!」「読みやすい!」「むずかしくない!」「苦手意識なく読める!」「指導に使える!」「よくわからなかったことがわかった!」と、初版刊行(2013年)以来好評が寄せられている本書。改訂の都度充実を図り、このたび「第5版」を刊行しました。本書の特徴と今版の主な更新ポイントを紹介しましょう。
■「報酬は苦手…」という方にもピッタリ!!
診療報酬や介護報酬には、苦手意識をもつ方も多いといわれます。本書は「そのような方にも無理なく読んでもらえるよう、企画・構成・編集されています。「そもそも診療報酬とは何か?」「なぜ、報酬のことを学ぶ必要があるのか?」などの基本から、「毎日のケアやマネジメントに報酬がどう関係しているのか?」「国の施策が何を意図し、その中で個々のケアや体制がどう位置づけられ、評価されているのか?」などまでが、体系的かつシンプルに整理され、とてもわかりやすく解説されています。
◉第5版のおもな更新ポイント
◉「新型コロナウイルス感染症への対応」を新たに解説!
◉「根拠としての記録」「働き方改革」「外来看護の重要性と
評価」「周産期の診療報酬」関連の解説が、いっそう充実!
◉「第2章」を全面リニューアル! 人生100年時代、
2040年をみすえて「社会保障・税一体改革」から
「全世代型社会保障」へと舵を切った施策をふまえ、
報酬改定の意図・方向性をよりコンパクトに解説!
◉「地域共生社会」を念頭においた介護・福祉の視点を
加味して解説!
「Nusing Todayブックレット」は、看護やケアをめぐり社会で何が起きつつあるのかに注目し、編集部員のさまざまな問題意識(=テーマ)を簡潔かつ幅広く発信していく新しい媒体です。2019年6月の第1弾『患者の「賢い選択」を支える看護』から始まり、2020年11月までに8冊を刊行しました。今月は、10・11月に刊行した3冊の内容をご紹介します。
患者の賢い選択を支える看護 —Choosing Wisely
無痛分娩と日本人 —Painless Childbirth
子どもを虐待から護る —Child Abuse & Neglect
「聞こえにくい」をほっとかない —Check your hearing!
一般教養としての「看護学概論」 —Introduction to Nursing
06「生きるを支える」リハビリテーション
── Total Restoration of Human Rights
上田敏 語る/三井さよ 訊く
●A5判 64ページ
●定価(900円+税)
ISBN 978-4-8180-2281-2
全人間的復権をめざして。
日本のリハビリテーション医学の第一人者である上田敏氏。その思想の形成過程と内実について、障害者支援に関わる三井さよ氏(法政大学社会学部教授)が鋭く迫ったロングインタビュー。生活モデル化・地域包括ケア化が進む現代社会において、医療に「生活」と「人間」の豊かな像を持ち込んだ上田氏の思想を振り返ることは、リハビリテーションを担う全ての人が今後の専門職としての課題を見定める上で大きな意義があります。
内容
●全人間的復権としてのリハビリテーション
●ICIDHからICFへ
●インフォームド・コンセントから
インフォームド・コオペレーションへ
●障害の受容
●リハビリテーション医学の評価
07多職種でコロナの危機と向き合う
── COVID–19 Pandemic
梶原絢子 編
●A5判 64ページ
●定価(900円+税)
ISBN 978-4-8180-2283-6
自治医科大学附属さいたま医療センターからの現場報告。
新型コロナウイルス感染症がもたらした歴史的な災禍の中、行政と地域・他の機関と連携しつつ重症度別の対応が求められる病院では、国の政策と患者の動向を注意深く捉え、フェーズを見極めなければなりません。こうした危機に際し最も重要なのは、普段からの医療・看護の基盤として、多職種・多部門が連携し知恵を出し合うこと、そして各々の医療従事者の情報リテラシーやレジリエンスの力です。本書ではこれらの実例を、自治医科大学附属さいたま医療センターでの現場報告で示します。
内容
●診断と治療および管理 ●感染管理
●看護ケア ●理学療法
●倫理的課題 ●看護管理 ●看護教育と看護のあり方
透析治療と意思決定
── Dialysis Treatment
Nursing Todayブックレット編集部 編
●A5判 56ページ
●定価(900円+税)
ISBN 978-4-8180-2287-4
本人にとっての最善を考える。
血液透析の中止を選んで亡くなった一人の患者の報道から、透析治療とその選択について、医療者側と患者側の認識に大きな隔たりがあることが明らかになりました。本書では、長きにわたり透析医療に関わってきた医師と看護師の立場から、透析治療の選択における基本的な考え方を示すとともに、患者との関わりの中で医療者が抱くそれぞれの思いも語っていただきました。また、透析治療の現場における調査と実践から、患者にとっての最善をどう支えるかを考察します。
内容
●透析の「見合わせ」をめぐる患者と医療者の「隔たり」
●医師として考える透析の「見合わせ」
●看護師が大切にする透析患者へのかかわり
●認知症高齢者における血液透析の「開始」と「見合わせ」
●がん末期での透析治療の選択〜緩和ケアチームのかかわり