生きるということ

困難の連続の中にも

キラリと光る幸せがある

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安藤 和津[エッセイスト・コメンテーター]

 

1948年、東京都生まれ。上智大学卒業後、イギリスへ2年間留学。NHKやCNNのキャスターを務めた後、TV・ラジオなど多数の番組に出演。現在は、教育問題・自身の介護経験・「食」などをテーマにした講演会やトークショー、情報番組のコメンテーターなど多岐にわたり活動中。著書に絵本『月うさぎ』(あすなろ書房)、『“介護後”うつ「透明な箱」脱出までの13年間』(光文社)等多数。近著の『“介護後”うつ 「透明な箱」脱出までの13年間』は台湾でも出版された。

 

まさに光陰矢の如しである。今年の春、私は75歳を迎え「後期高齢者」となった。人生あとどれだけ残りがあるのかは、神のみぞ知るところだが、われながらよくぞ生き延びてきたものだと感慨深い。

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聖路加健康ナビスポット「るかなび」でミニ健康講座を体験してきました!

新年度がはじまり、早1カ月。職場や住まいなど、環境が変わって疲れを感じている方も多いのではないでしょうか。

 

かくいう私(編集部員K)もその一人。なんだか体が重くて(単なる食べ過ぎ?)すっきりしない気分が続いています。そんな折、東京・築地にある「聖路加健康ナビスポット:るかなび」で、一般向けに「ミニ健康講座」が開かれるとの情報が。「これはよさそうかも」と思って受講してきました!

 

「聖路加健康ナビスポット:るかなび」(以下、「るかなび」)は、地域住民が気軽に立ち寄り、健康や体のこと、病気のことなどに関する情報が得られる、“健康情報”のサービススポット。壁一面の本棚に、医療、看護、社会福祉、心理学などの専門書から闘病記や一般書まで、たくさんの書籍が並んでおり、隣のカフェ「タリーズ」でコーヒーを飲みながらゆっくりと読むことができます。

 

また、健康に関する疑問や不安について、専門職に相談でき、この「健康相談」では看護職が対面で、疑問や不安の解決策、対処法を一緒に考えてくれます。そのほか、体成分分析や骨密度、握力などの「健康チェック」、毎月数回さまざまなテーマを取り上げる「ミニ健康講座」などを行っています。

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【Book Selection】新刊・既刊書籍のご紹介

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SPECIAL BOOK EVENT 「医療者のための新人共育ノート」出版記念コーチング大会

2022年9月25日(日)に、奥山美奈氏の「医療者のための新人共育ノート: 強みを引き出し やる気を高める」(以下:共育ノート)の出版を記念して開催されたコーチング大会をリポートする。

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日本放射線看護学会が第11回学術集会をオンライン開催 書籍『「チーム医療」とは何か』の著者・細田美和子氏が特別講演

2022年9月17~18日、日本放射線看護学会第11回学術集会がオンライン(リアルタイム配信・オンデマンド配信)で開催された。放射線看護の実践や被ばく・災害対応について議論されたほか、最新の放射線診療についての情報を提供するための「市民公開講座」も開催された。

会長の桜井礼子氏(東京医療保健大学立川看護学部教授)は今学術集会のテーマである「Clientoriented radiological nursing~放射線看護が挑むイノベーション」について講演した。放射線診療を受ける患者・家族ら対象者本位(client-oriented)の実践のためには「チーム医療」と「意思決定支援」が重要であり、「看護職はキーパーソンとしての役割を担う」と指摘。がん放射線療法看護認定看護師や2022年2月に分野特定された放射線看護専門看護師の活動にも期待を寄せた。また、安全管理体制の構築には看護職の現任教育の充実が必須とし、「看護管理者のマネジメントが求められる」と述べた。

星槎大学大学院教育学研究科教授・細田満和子氏による特別講演「変革し続ける医療におけるチーム医療」では、チーム医療を構成する要素や患者と専門職との関係性について、社会学の視点から解説された。細田氏は「患者の医療参画がかつてないほど重要となってきている」と話し、病や障害とともに生きる患者の姿を紹介。患者を社会で支える基盤をつくるためには、地域を含めた多職種による「エンゲージメント」(それぞれの立場から支援し、患者と双方向にかかわり合うこと)が重要になるとした。

シンポジウム「看護職にかかわる放射線防護の“今”と“これから”」では、放射線防護方策や、2020年に同学会が公表した「看護職のための眼の水晶体の放射線防護ガイドライン」について報告があった。

さらに、放射線リスクコミュニケーションや原子力災害、がん医療での放射線治療・看護などをテーマに、2日間にわたり活発な議論が展開された。次回は2023年9月9~10日に長崎にて開催予定。

 

「看護」2022年12月号 NEWS FLASH より

 

「チーム医療」とは何か 第2版
患者・利用者本位のアプローチに向けて

細田満和子 著
A5判/280ページ
定価:2,750円(本体2,500円+税10%)
ISBN 978-4-8180-2361-1