ナーシング・トゥデイ8月号対談「臨床の”知”を発見しよう」Web版公開!

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中堅看護師のこれからの働き方、学び方、生き方について重要な示唆やヒントを与えてくださる、幅広い専門分野のゲストが登場する対談企画「臨床の”知”を発見しよう!」

 

看護職生涯発達学がご専門の吉田澄恵先生(東京女子医科大学准教授)を聞き手とするかたちで、今回は日本の透析医療の黎明期からこの分野の看護を支え発展させてこられた重要な人物のお一人、水附裕子先生にお話をうかがいました。

 

患者と医療者が医療を一緒につくりあげてきた時代のさまざまなエピソードをもとに、これからの社会で看護職はどのように患者と関係しながら、自身の学びを高めていくべきなのかを考えます。

 

8月号対談「臨床の”知”を発見しよう」Web版はこちら →

 

 

 

CC2013年7月号掲載【ホスピスの知恵を生かして地域・病院・施設の看取りの質向上】の紹介

〈コミュニティケア探訪・No.25〉

【ホスピスの知恵を生かして地域・病院・施設の看取りの質向上】

英国の「エンドオブライフケア・ストラテジー(終末期ケア戦略)」

 

 

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写真1

「エンドオブライフケア・ストラテジー(終末期ケア戦略)」は160ページ以上もある充実の内容

 

 

文と写真・村上 紀美子(医療ジャーナリスト)

超高齢者3人の遠距離在宅ケアを初体験中。ケアマネジャー、訪問看護や介護、訪問診療、小規模多機能型居宅介護、シルバー人材センター、デイサービスの助けを得つつ右往左往中。

ご感想は mkimiko@mbf.nifty.com まで。

 

 

在宅での看取りが求められています。でも家族介護力は弱まるばかり。新たな看取りの知恵の開発が必要でしょう。そこで、ホスピスの知恵を在宅・病院・施設に応用して、看取りの質向上を! と取り組む英国の「エンドオブライフケア・ストラテジー(終末期ケア戦略)」が参考になりそうです。英国各地のホスピスや地域保健センターでの取材を基にご紹介します。
※‌2011年11月号62ページ「ロンドン北部地域の看取り支援ネットワーク」の記事も併せてご参照ください。

 

どこでも、どんな病気の看取りでも

 

英国で全国的に取り組まれている「エンドオブライフケア・ストラテジー」(写真1)。ごく簡単に説明すると、以下のようになります。

  • 人生の最期に、自宅・病院・施設どこでも、ホスピスのような質の高いケア提供をめざす
  • がんだけでなく、生命を脅かす病気すべてが対象(HIV/AIDS・心不全・呼吸不全・腎不全・脳梗塞・神経難病・運動ニューロン病など) 続きを読む…

NT2013年8月号連載【チームづくりのお悩み相談】紹介

NT1308表紙NT2013年8月号の【チームづくりのお悩み相談】のお悩みは、

 

「“指導に向いていない”などと、

後輩指導に消極的な人がいます」

 

 

チーム全体へ向けた状況説明・確認の重要性

 

上司から提示された方針に納得がいかない、提示された方針に反発が出るなどといった状況は、チームが混乱期から統一期に向かうための重要な局面と言えます。メアリー・パーカー・フォレット(Follett MP)は「人は本来、人の命令では動かない。人は、命令の背景にある状況の理解・納得で動く。命令の非人間化が必要だ」と言っています。

 

方針への反発が出た時こそ、チーム全体であらゆる角度から状況を理解し合うチャンスです。フォレットの「状況の法則」とは、リーダーの主張の「社会的意義」「組織にとってのメリット」「自分にとってのメリット」「緊急性」などを説明することで、リーダーからの命令ではなく「状況が自分に決断を求めているのだ」という感覚を持ってもらうことです。

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NT2013年8月号連載【看護形態機能学視点のヘルスアセスメント】紹介

NT2013年8月号の連載【看護形態機能学視点のヘルスアセスメント】のテーマは、

 

〈すべての日常生活行動を支える形態と機能〉

恒常性維持のための流通機構④リンパ編

 

 

「リンパ編」の看護形態機能学視点のヘルスアセスメントでは、従来のフィジカルアセスメントに以下のような視点が加わります。

 

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[執筆]加藤木真史(聖路加看護大学基礎看護学助教)

ナーシング・トゥデイ8月号特集「誌上コンサルテーションシリーズ③ 「つらくない」「痛くない」褥瘡ケア

NT1308表紙8月号の特集テーマは「「つらくない」「痛くない」褥瘡ケア」です。

がん医療で定着してきた緩和ケアの概念が、がん以外の患者のケアにも導入されるようになってきました。褥瘡ケアにおいても、「QOLを保障するケア」が注目され、その1つとして「疼痛緩和に配慮したケア」が挙げられています。特集では、褥瘡ケアに伴うつらさや痛みについて解説し、「痛みのアセスメント」「体圧分散ケア」「スキンケア」「ドレッシング材・テープの選択」「処置時に使用する薬剤」といった苦痛を緩和するための実践をご紹介します。後半の「誌上コンサルテーション」では、困難事例5題について解決策を模索します。

 

 

監修:祖父江正代

(江南厚生病院/皮膚・排泄ケア認定看護師/がん看護専門看護師)

 

「つらくない」「痛くない」褥瘡ケアにおけるナースの役割と看護の視点

祖父江正代

 

褥瘡ケアに伴う「痛み」「つらさ」の正体

小林陽子

(東京都健康長寿医療センター/皮膚・排泄ケア認定看護師)

 

 

 

実践とナースの役割

 

痛みのアセスメント

高木良重

(福西会病院/皮膚・排泄ケア認定看護師/がん看護専門看護師)

 

体圧分散ケア「病状説明と治療の選択」「家族支援」「療養の場の意思決定」を例に

祖父江正代

 

スキンケア

庭山由香

(杏林大学医学部付属病院/皮膚・排泄ケア認定看護師)

 

ドレッシング材・テープの選択

庭山由香

 

処置時に使用する薬剤

祖父江正代/石川眞一

(江南厚生病院緩和ケア科医師)

 

 

 

困難事例の誌上コンサルテーション

 

1 創に触れるだけで痛みのある患者へのケア 

丹波光子

(杏林大学医学部付属病院/皮膚・排泄ケア認定看護師)

2 薬剤がしみて痛いと訴える患者へのケア 

丹波光子

3 体圧分散マットレスによる不快感がある患者へのケア 

祖父江正代

 

4 痛みがあり、処置を拒否する患者へのケア 

高木良重

 

5 在宅でネグレクトが疑われた患者へのケア

小林陽子