看護が置かれている状況とそれを包む医療全体の状況、社会保障、日本や世界の情勢を知ることは看護の基本といえます。『知りたい統計がまるごと1冊! 看護データ2014年版』では、最初に看護の現状と看護を取り巻く状況に関する諸データを解析し、医療や社会全体に広げていき、保健師・助産師・看護師として活動するのに必要な161の基本データを掲載しています。看護職の「国家試験合格者数・合格率の推移」を例に、本書の3つの特徴をご紹介します。
■特徴1:看護・医療・福祉などに関する厳選した161のデータを掲載
本書は、看護系大学などで学ぶ学生や専門学校生のみならず広く保健師・助産師・看護師として働く社会人のために、今の看護と看護職、ひいては日本の医療と保健・介護・福祉が置かれている状況を理解するヒントになります。「PartⅠ 看護の基礎」「PartⅡ 医療の基礎」「PartⅢ 人口の基礎と人々の暮らし」「PartⅣ 保健衛生の基礎」「PartⅤ 保健指導」「PartⅥ 介護」「PartⅦ 福祉」「PartⅧ 労働」「PartⅨ 国際看護」「PartⅩ 看護と医療の費用負担と年金の受給」の10のPartから構成されています。
●主な掲載データ 保健師・助産師・看護師就業者数の推移/看護系大学学校数・入学者の推移/各医療専門職の養成所数と入学定員の推移/病院の平均在院日数の推移/4大死因の死亡数の推移/平均寿命の国際比較/高齢者世帯の平均所得の内訳/がん検診受診率の推移/日本国内の感染症の発生状況/介護保険サービス受給者数の推移/児童虐待相談対応件数の推移/国民医療費の推移/社会保障給付費構成割合/公的年金の受給権者数の推移 など
■特徴2:161の各データに傾向・動向がわかる“一言コメント”を掲載
右ページに掲載したのは、本書に掲載されている看護職の「国家試験合格者数・合格率の推移」の図です。図のタイトルの下には「保健師は一時期、社会の要請もあり……」と、編者の“一言コメント”が掲載されています。161のデータすべてにコメントをつけて、傾向・動向がわかるようにしました。
■特徴3:各Partに「解説」を掲載
上記のような一言コメント以外にも、読者の理解を助けるために、各Partの冒頭に「解説」として要点をまとめました。看護・医療・福祉・介護など全体の動向を知りたい方は、「解説」を読めば、それぞれの概要がわかります。本書は、学生の副読本としてだけでなく、広く保健師・助産師・看護師として働く社会人や看護管理者の方にも読んでいただける内容になっています。
-「看護」2014年7月号「SPECIAL BOOK GUIDE」より –