認知症って本当はこうなんだ! 『認知症の語り―本人と家族による200のエピソード』刊行 本人と介護者の声から認知症の現状と今後について考える

認知症AD用帯付認定NPO法人 健康と病いの語りディペックス・ジャパンのウェブページ「認知症本人と家族介護者の語り」は、認知症本人と家族介護者にインタビューを行い、その語りを、1人の人の体験談という完結した物語としてではなく、テーマごとに分類してデータベース化し、映像・音声・テキストで紹介するものです。本書はその書籍版で、断片的な語りの集まりというウェブページの特徴を残しつつ、生の言葉をニュアンスを損なわない程度に読みやすく整えました。認知症本人や家族の本音を知ることで、医療のフィールドにいる者にはなかなか見えてこない1人の人間(生活者)としての姿に気づくことができると思います。

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『看護のためのシミュレーション教育 はじめの一歩ワークブック』 第2版 刊行!!

シュミレーション教育_h1『看護のためのシミュレーション教育 はじめの一歩ワークブック』の第2版が刊行となりました。第1版の刊行から3年が経過。その間におけるシミュレーション教育現場の変化、それに伴うニーズの多様化に対応してのリニューアルです。改訂のポイントをはじめとする本書の魅力、関連の書籍やセミナーとも合わせた活用法をご紹介します。

 

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トシコとヒロミの往復書簡 第8回

本連載では、聖路加国際大学大学院看護学研究科特任教授の井部俊子さんと、訪問看護パリアン看護部長の川越博美さんが、往復書簡をとおして病院看護と訪問看護のよりよい未来を描きます。さあ、どんな未来が見えてくるのでしょう。

 

川越さんイラスト

 

川越博美さんから井部俊子さんへの手紙
母の看取りから考えた訪問看護のあり方
文:川越博美

 

 

この歳になって初めて花粉症になりました。そのため、頭がよく働かないまま手紙を書いています。『コミュニティケア』に掲載されるころには症状も収まっていることでしょう。

 

井部さんのお手紙は、診療報酬改定の詳細な内容でした。現場にいる私たちがあの時点で正確な情報を得るには、かなりの努力が必要です。大変参考になりました。ありがとうございます。

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地域ケアの今⑧

福祉現場をよく知る鳥海房枝さんと、在宅現場をよく知る上野まりさんのお二人が毎月交代で日々の思いを語り、地域での看護のあり方を考えます。

 

地域ケア上野さん

「世話すること・されること」の価値を実感できる社会に

文:上野まり

 

「認知症事故 家族責任なし」。2016年3月2日の読売新聞朝刊の一面の見出しが目に入りました。2007年に徘徊中の91歳(当時)男性が列車にはねられた事故をめぐり、最高裁の判決が下されたのです。監督義務者とされていた当時80代で要介護1の妻と別居の長男に対する1審、2審の賠償命令は棄却されました。この判決が出るまで、認知症者にかかわる人々の意見が新聞などにも取り上げられ、認知症者の家族の逆転勝訴という結果に対して、世間はおおむね妥当と落ち着いたように思います。

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104歳の内科医・日野原重明先生も実践中! 『看護に生かす腹臥位療法 うつぶせ寝で「身体と心」を取り戻す』が発刊 うつぶせ寝は寝たきりを防ぎ、QOLを改善する 極めて論理的かつ庶民的な健康法!

「腹臥腹臥位療法-表紙位、うつぶせ寝」と聞くと、医療職である看護師はSIDS(乳幼児突然死症候群)のことが頭に浮かび、まず否定的な考えを持つことが多いかもしれません。しかし、高齢者にとっては、“自然の力”を利用した実に多くのメリットがある体位で、日本看護技術学会監事でもある川嶋みどり氏は「腹臥位療法は自然の回復過程を整えるという意味からも、極めて看護的な療法である」と述べています。

 

本書は“看護の視点”から腹臥位療法を解説した日本初の書。あなたの看護にプラスαのスキルとして身につけることができる「腹臥位療法」の世界を覗いてみませんか?

 

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