文と写真:木下澄代
(INR日本版 2012年春号, p.109に掲載)

勤務先の高次性機能障害者リハビリセンターへ通う際に横切る農地にも、風力発電用の風車がある。
デンマークではコペンハーゲンに次ぐ第2番目に大きな町、オーフス市にあるDen gamel by(英語ではOld town)に友人と出かけました。
ここには国内各地の歴史的に重要な建物が移築され、保存・公開されています。建物は同時代の生活を紹介する生きた博物館でもあり、季節ごとに建物内の展示内容が変わります。例えばクリスマスには市長の住んでいた建物が当時の様相を再現します。リビングルームに飾られるクリスマスツリーは天井まで届く高さがあり、毎年変化する装飾を見ることが市民の伝統にもなっています。
12月の日は短く、午後3時を過ぎるともう夕闇が降り始めて薄暗くなります。それぞれの建物ごとに異なる展示をすべて見る時間はありません。常設展示は差し置いて、この時期の特別展示を選んで周ることにしました。