「コミュニティケア」2013年1月号、好評発売中です!

看護の“力”がさらに生かせる!

 

“複合型サービス”を始めよう

 

 

訪問看護師&特養看護職のための専門誌「コミュニティケア」。2013年の始まりは“複合型サービス”の大特集です。

 

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“複合型サービス”は介護保険のサービスの1つで、「訪問看護を基盤とした小規模多機能型居宅介護サービス」です。

 

このサービス、利用者・家族の満足度を高めることはもちろん、週に数回の訪問という“点”でしか看護を提供できなかった訪問看護師が、小規模多機能の泊まり機能を利用して“線”で看護を提供できる画期的なもの。ナース自身のやりがいにも直結するサービスです。

 

日本看護協会が提案して、介護保険で制度化されたサービスだけに、“看護のマインド”にあふれるこの“複合型サービス”の概要が、「コミュニティケア」1月号の特集を読めば、簡単に素早く理解できます! 興味のあるナースは、ぜひ読んでみてください。

 

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ニーズ変化に応じて学びは続く地域公衆衛生専門家の教育と再登録制度 ——シティ大学ロンドン ロス・ブライア教授(その2)

文と写真・村上 紀美子(医療ジャーナリスト)
涼しげな秋風とともに腰椎手術後のリハビリも進み、国内での活動、再スタートです。手はじめは「ニューヨークの在宅ケアとスピリチュアル自主勉強会」やオランダのBuurtzorg・ヨス代表の来日講演会。
ご感想はmkimiko@mbf.nifty.comへどうぞ。

 

 

英国の看護教育は、教育時間が理論と実践で半々バランス、教員も理論と実践の力が求められます。そして仕事に就いてからもニーズの変化に対応すべく知識・技術を学び続け、数年ごとの再登録制度が待っているのです。前回に続き、シティ大学ロンドン(写真1)で、地域&プライマリケア看護が専門のロス・ブライア教授と仲間たちのお話です。(通訳は医療専門の重松加代子さん)

 

理論と実践をつなぐ実践教員の知恵と技

「理論と実践半々バランスの教育」に大きな役割を果たすのが、実践の場の教員たち「メンター」や「実践教員」です。シティ大学ロンドンのチャリティ・アニカさん(写真2)は、スペシャリスト実践教員として、「学生が患者さんの現実の状態に接するときに、学校で学んできた理論と実践が離れないように結びつけることが、私たちの役目」と言い切ります。 続きを読む…

理論と実践の半々バランス英国の地域ケア専門家の教育 —— シティ大学ロンドン ロス・ブライア教授(その1)

文と写真・村上 紀美子(医療ジャーナリスト)

 

日本に戻って大忙し。6月は腰椎椎間板ヘルニアで内視鏡下手術。続いて兵庫県西宮市で、一戸建てに住む88歳の独居の方の在宅介護の調整に苦戦。そんな中、連載を読んだ神奈川県の読者が欧州視察に行くという知らせに大喜びです。ご感想はmkimiko@mbf.nifty.comへどうぞ。

 

 

地域で働く専門家の教育は、各国でどんなふうに行われているのでしょう? 教育は働き方にも影響しているでしょうし、日本との違いも知りたいところです。

 

地域で働く専門家の教育について、英国・シティ大学ロンドン保健科学部のロス・ブライア教授、ジャニス・クリスティさん、チャリティ・アニカさんにお話を聞きました。ブライア教授の専門は地域&プライマリケア看護です。

 

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特別養護老人ホーム吹上苑(埼玉県鴻巣市) 特養での“看取り”を多職種連携で推進

文と写真・編集部

 

 

 

[特別養護老人ホーム吹上苑の概要]

 

〈定員〉98人/短期入所10人〈利用者の平均年齢〉87.3歳

〈平均要介護度〉4.0

〈職員体制:常勤換算〉施設長1人、看護職員8人、機能訓練指導員1人、介護職員69人、介護支援専門員1人、生活相談員2人、管理栄養士2.5人、栄養士4.5人、調理師2人、調理員3.6人、事務員4.8人

〈併設サービス〉デイサービス、訪問看護、訪問介護、居宅介護支援事業所、地域包括支援センター

 

 

 

特別養護老人ホームの入居者、ショートステイの利用者などの医療依存度が高まり、今、“特養における看護”が何をなすべきかが問われています。本シリーズでは、介護職との連携をとりながら、入居者・利用者の望む“生活”を支える“看護”を実践している特養看護職から、その取り組みや思いを報告していただきます。

 

特別養護老人ホーム「吹上苑」は、埼玉県看護協会が運営しています。看護協会が運営する特養は全国的にみても非常に珍しく、編集部は「“看護”が施設中に満ちあふれているのだろうか」と、ずっと取材をするチャンスをうかがっていました。そして、2012年4月、ついに取材の機会を得た編集部は吹上苑へと向かいました。

 

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今すべての看護職に伝えたい“ケア”の大切さ ——『看護の時代 看護が変わる 医療が変わる』が発刊

川島 みどり さん(日本赤十字看護大学 名誉教授)

 

「ずっと、いつかは“看護の時代”が来ると思っていました。だから、東日本大震災後に日野原重明先生が出された“いまこそ『看護』の出番です”というメッセージに、とても共感しました」

と語るのは、日本の看護の成長に貢献し続けている川島みどり先生。

 

2011年3月11日に起こった東日本大震災で被災した地域に、何度も足を運んだ。そして、病院・医療器具・電気など、あらゆるものがなく、高度医療が機能しない状態を目の当たりにしたとき「ナイチンゲールなら、この状況で何をしただろうか……。ここには、もう素手だけしか残っていない。今こそ“手当て”が必要だ」と、強く思ったという。

 

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