宮子あずさの気まぐれコラム(43)

精神科病院で働きながら、文筆活動を行う宮子あずささん。最近気になること、疑問に思うことなどを書きつづります

 

(43)きょうだいの支援

 

 

医療保護入院の制度変更

 

私が勤務する慢性期閉鎖病棟では、ほとんどの患者が任意入院。しかし、どの時期でも1人か2人、医療保護入院による患者がいます。

 

医療保護入院は、家族の同意による入院。該当する親族がいない場合のみ、市町村長の同意が必要となります。
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NFocus 研修「患者の語りから看護を創造する」のねらいと評価

 

 

研修「患者の語りから看護を創造する」のねらいと評価

 

佐藤 幹代●さとう みきよ

自治医科大学看護学部成人看護学 准教授

森田 夏実もりた なつみ

桜楓カウンセリング研修会 代表/看護師

射場 典子いば のりこ

聖路加国際大学大学院看護学研究科 准教授

戸沢 智也とざわ ともや

獨協医科大学看護学部成人看護学(慢性期) 講師

 

筆者らは、認定NPO法人健康と病いの語りディペックス・ジャパン(後述)の理事または運営委員であり、研修「患者の語りから看護を創造する」を企画、実施してきました。本稿では本研修企画の経緯と、目的やねらい、受講者や研修担当者からの感想や評価を紹介した上で、今後の展望を示します。

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経営と看護(3)

 

●監修 福井 トシ子

国際医療福祉大学大学院副大学院長/教授

●企画協力

鳥海 和輝

『Gem Med』編集主幹

小野田 舞

一般社団法人看護系学会等社会保険連合 事務局長

 

診療報酬等に関連する用語の理解や管理指標の持つ意味、病院機能ごとの経営の考え方について解説するとともに、事例を通じて、看護管理者が病院経営に貢献するためのヒントを探ります。

*vol.1〜7(予定)は【解説編】、以降は【事例編】となります。

 

vol.3  解説編

経営層との共通認識をはかるための
経営指標の理解②

 

小野田 舞

おのだ・まい◉島根大学医学部看護学科・助教、東京医科大学医学部看護学科・講師を経て、2018年より現職。看護学博士。国際医療福祉大学大学院管理実践看護学(DNP)・非常勤講師。

 

 

本連載の第2回では、病院経営について看護管理者が押さえておくべきこととして、財務諸表に関する用語を中心に解説しました。第3回は、貸借対照表や損益計算書などを使って財務状況を分析する際に用いられる用語について解説します。

 

まず、病院経営が一般企業の経営と異なる点を理解しておきましょう。これにより、経営に関する指標の読み違いや、誤った認識を防ぐことができます。

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【Book Selection】新刊書籍のご紹介

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だから面白い訪問看護管理(17)

大学教授から転身し「らふえる訪問看護ステーション」を開設。10年を経た今、訪問看護の未来を見すえて管理者としての思い・考えを語っていただきます。

 

 

新しい門出に……花はいつか咲く

 

林 啓子

株式会社らふえる 代表取締役
らふえる訪問看護ステーション 管理者
一般社団法人茨城県訪問看護事業協議会 会長

 

 

自分の未来予想図を思い描けていますか

 

春は、新人看護師が医療者として新たな人生のスタートを切る時期。まずは「おめでとう」と、エールを送ります。

 

新人看護師の皆さんの中には、らふえる訪問看護ステーションに実習に来た学生たちもいるかと思うと、感慨深い気持ちになります。ここ数年、実習生の皆さんには団塊の世代が後期高齢者となり、高齢化率が30%を超える2025年に自分自身がどのような分野、どのような立場で社会に貢献しているか、思い描きながら学んでほしいと話してきました。あっという間に時は過ぎ、今年の新人たちは看護師として、2025年問題の真っただ中に飛び込んでいくことになります。

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