患者の望む在宅医療を実現する退院支援(3)

 

オレム・アンダーウッドのセルフケアプログラムの実践技法を再体系化した最新セルフケアプログラムの概要と援助関係の展開方法、「PASセルフケアセラピィ」の活用法について紹介します。

 

 

最新セルフケアプログラム③

ケース・フォーミュレーション

 

宇佐美 しおり

式会社ソラヒロ訪問看護ステーションそらひろ 管理者

セルフケア実践教育研究所 代表

精神看護専門看護師

 

今号では、最新セルフケアプログラムの第3回目として「ケース・フォーミュレーション」について述べます。ケース・フォーミュレーションとは、前号で紹介した総合アセスメントを基にセルフケア上の目標を定め、ケアを組み立て、セルフケアプログラムを展開することです。これは看護において重要な機能の1つです。

ケース・フォーミュレーションとは

日本におけるケース・フォーミュレーション

 

ケース・フォーミュレーションは、最新セルフケアプログラムを展開する上で欠かせないものです。

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【SPECIAL INTERVIEW】新人・後輩のアセスメント力を育む指導



「今、目の前にいる
患者さんに何ができるか、看護師の思考過程を回し続けることです」

 

 

阿部 幸恵さん

 

臨床での指導書『新人・後輩のアセスメント力を育む指導』を上梓した阿部幸恵さんに、本書のねらいについて伺いました。

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N.Focus 看護職のセルフ・コンパッションを育む

 

看護職のセルフ・コンパッションを育む

 

秋山 美紀

 

患者に対する献身、そして自己犠牲が美徳とされてきた看護職に対して、セルフケアは罪悪ではなく、むしろ専門職として大切なことです。セルフ・コンパッションを持つことを自分に許し、看護という仕事を通して、幸せな人生を歩んでほしいと、願っています。

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【Book Selection】新刊書籍のご紹介

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コンサルテーションを看護に活かす

新連載(1)

コンサルテーションとは

 

野末 聖香

 

 

医療が高度化し、人々の価値観が多様化している現代において、1人ひとりの患者に沿った看護を実践するには、さまざまな専門性を持つ看護職間で、また多職種間で連携し、異分野の知識や技も柔軟に取り入れながら、個別的で統合的な支援を提供することが求められます。その実現のためには、連携し、協働する力を身につけることが必須であり、連携・協働の形の1つが、本連載で紹介する「コンサルテーション」です。
これから3回にわたり、看護においてコンサルテーションがなぜ有用なのか、その定義、目的、方法、留意点などについて、事例を交えながら述べていきます。

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