【Book Selection】新刊書籍のご紹介
看護職に選ばれる病院・施設
各都道府県ナースセンターが病院や施設向けに実施している定着・促進事業の中で得られた「看護職に選ばれる病院・施設」になるためのポイントや、具体例を紹介します!
vol.15 沖縄県ナースセンターからの提案!
人材確保に必要な5つのステップと
ターゲットに合わせた戦略
兼城 綾子
沖縄県看護協会 沖縄県ナースセンター
ナースセンター長/常任理事
本稿では、人材確保に必要な取り組みを5つのステップに分けて紹介。さらに沖縄県内において看護職に選ばれている2つの施設の看護管理者から、その戦略を聞きました。
沖縄県ナースセンター(以下:当センター)では、「相手の目線に立った支援を!」を合言葉に、就労促進に向けて取り組んでいます。また、就業マッチングの成立には、「eナースセンター登録求人施設を増やすこと」が先決と考え、看護管理者や求人担当者への周知に力を入れています。
看護職を求めている施設に対しては、聞き取りを行いながら、求人票作成等の支援をしますが、「求人計画が漠然としている」と感じることが多々あります。求める人材を確保するには、ターゲットを絞り、それに合わせた求人戦略を立てることが必要です。そこで、看護管理者の皆さまに向けて、人材確保に必要な5つのステップをご紹介します。
NFocus 認知症治療薬「レカネマブ」治療と看護
認知症治療薬「レカネマブ」治療と看護
患者・家族の語りから
島橋 誠●しまはし まこと
社会医療法人大雄会 総合大雄会病院
総合看護管理室/認知症看護認定看護師
[略歴]
臨床経験を積んだ後、日本看護協会看護研修学校にて認知症看護認定看護師を育成。厚生労働省の認知症関連の研修やガイドラインの作成委員を務める。看護系大学での老年看護学講座講師を経て臨床現場に復帰。組織横断的に実践・指導・相談の役割を担う。認知症看護認定看護師、看護学博士。
新しい作用機序を持つ、アルツハイマー病(以下:AD)による軽度認知障害(以下:MCI)および軽度認知症の治療薬であるレカネマブ(製品名:レケンビ)が、2023年12月20日に発売されました。
続きを読む…
看護職が辞めない組織をつくる!(22)
訪問看護ステーションや高齢者ケア施設の管理者が抱える課題を浮き彫りにし、どうしたら職員が辞めない組織づくりができるのかについて指南します。
ターミナルケアにおける
職員の精神的負担を減らす施策
横山 郁子
よこやま いくこ
株式会社パーソナル・ナース 代表取締役/訪問看護塾 塾長
神奈川県訪問看護ステーション協議会 会長
少人数で働くことが多い訪問看護ステーションでは、職員同士のコミュニケーションの質が離職率を大きく左右します。
本連載ではこれまで、職場におけるコミュニケーションのコツについて、さまざまなアプローチから掘り下げて紹介してきました。そこで、今号はこれまでお伝えした「離職率を低下させるコミュニケーションの仕組みづくりのコツ」を新たな方法も付け加えつつ、総集編としてお伝えします。
地域で活躍する薬剤師が解説! おくすりガイド(15)
本稿では、高齢者糖尿病に関して、症状の1つである低血糖とインスリン療法に注目します。また、高齢者糖尿病の対応事例を紹介します。
高齢者糖尿病の概要
高齢者糖尿病とは、65歳以上の糖尿病のことと定義されています。高齢者糖尿病の中でも、75歳以上の高齢者と認知機能・ADL低下がある一部の65~74歳の糖尿病について、特に注意すべき「高齢者糖尿病」と位置づけられています。
2019年に実施された国民健康・栄養調査によると、「糖尿病が強く疑われる者」「糖尿病の可能性を否定できない者」を合わせた割合が65歳以上では4割近くを占めており、加齢に伴い糖尿病に罹患する割合が増加していることがわかります。