【SPECIAL BOOK GUIDE】看護主任マネジメント入門 新任主任のマインドセットと「困った場面」の切り抜け方

 


マネジメントの入門書!

はじめて看護管理を学ぶ人のために、
ポイントをわかりやすく整理したガイドブックのシリーズ


 

主任1年目の「リアルな困りごと」とは?

 

看護管理者としての第一歩を踏み出す看護主任。やる気に満ちた方がいる一方で、「主任って何をすればいいの?」「研修だってきちんと受けていないし……」という声も聞こえてきそうです。

 

本書は、2023年春に主任になったばかりの4人のナースから、1年かけて実際の困りごとを収集し、ベテランマネジャーたちが解決のヒントを示す構成をとっています。16の困りごとへのアドバイスは、マネジメントの理論をわかりやすくひも解くと同時に、自身の経験に裏打ちされた実践的なものばかり。自院だけでなく、看護界として後輩マネジャーの成長を願う、温かいエールとなっています。

 

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宮子あずさの気まぐれコラム(48)

精神科病院で働きながら、文筆活動を行う宮子あずささん。最近気になること、疑問に思うことなどを書きつづります

 

(48)定年を語れる幸せ

 

 

元同級生と働く

 

今働いている精神科病院には、別の病棟で中学時代の同級生が勤務しています。

 

30代で看護師となった彼女は、私と同じ看護専門学校の卒業生。今の病院に移ってきたのは、50代初めでした。

 

中学時代は顔見知り程度の付き合いだった私たちですが、看護師を志した際には、私が書いた本なども読んでくれたそうです。

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だから面白い訪問看護管理(24)〈最終回〉

大学教授から転身し「らふえる訪問看護ステーション」を開設。10年を経た今、訪問看護の未来を見すえて管理者としての思い・考えを語っていただきます。

 

(24)〈最終回〉

 

だから面白い訪問看護管理

 

林 啓子

株式会社らふえる 代表取締役
らふえる訪問看護ステーション 管理者
一般社団法人茨城県訪問看護事業協議会 会長

 

 

本連載もいよいよ最終回となりました。編集担当者からは「好きなように書いていい」と言われ、思いつくまま、自由に執筆してきましたが、私自身の訪問看護への思いをまとめる機会ともなりました。この連載の大きなテーマは「だから面白い訪問看護管理」ですが、果たして面白さを伝えることはできたでしょうか?

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【Book Selection】新刊書籍のご紹介


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看護と経営(8)

 

●監修 福井 トシ子

国際医療福祉大学大学院副大学院長/教授

●企画協力

鳥海 和輝

『Gem Med』編集主幹

小野田 舞

一般社団法人看護系学会等社会保険連合 事務局長

 

診療報酬等に関連する用語の理解や管理指標の持つ意味、病院機能ごとの経営の考え方について解説するとともに、事例を通じて、看護管理者が病院経営に貢献するためのヒントを探ります。

*vol.1〜6は【解説編】、vol.7以降は【実践編】となります。

 


 

vol.8 実践編②

「医療の質」とその評価

 

鳥海 和輝

とりうみ・かずき◉大学卒業後、社会保障系出版社に勤務。医療保険専門誌、介護保険専門誌の記者やデスク等を経て現職。現在、ニュースサイト『Gem Med』にて、医療政策・行政情報を発信している。

 

 

前号では病院経営を考える上で、①病院の維持、地域医療提供体制の維持を考える、②医療の質の向上をめざす、③医療は「保険制度」の下にある点を忘れない−の3点が最重要視点になることをお話しました。

 

今号では、②の「医療の質」向上について深掘りします。

 

「医療の質」を評価・可視化する事業へ参加

 

医療の質の向上をめざすことに疑問はないと思いますが、では、「医療の質」とは何でしょう?

 

この点について「唯一の解」は存在しないようです。例えば、「傷病を治すこと」「患者のQOLを維持・向上させること」「院内感染を引き起こさないこと」などさまざまな視点があり、1つの指標で医療の質が高い/低いを判断することは極めて困難です。そのため、世界各国で医療の質をどう測定するかという研究が進められています。

 

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