社会的養護経験者を孤立させない仕組みづくり
宮地 菜穂子 ● みやち なおこ
同朋大学社会福祉学部 准教授
[略歴]
大学卒業後、児童養護施設にて児童指導員として勤務する中で社会的養護現場の諸問題を認識し、退職後に進学。大学院修了後は NPO 法人アスペ・エルデの会事務局長、中京大学非常勤講師等を経て現職。博士(社会学)・社会福祉士・保育士・専門社会調査士。専門は社会的養護現場における子どもの発達支援・子ども家庭福祉学。
2020年度に厚生労働省が実施した社会的養護経験者を対象とした初の全国調査により、児童養護施設等からの退所後、その多くが支援者とのつながりが途切れ、生活に困難を抱えている実態が明らかになりました。これらの課題解決のため、社会的養護経験者の社会的孤立を防ぎ、自立を支える仕組みづくりに取り組むプロジェクトについて報告します。