地域ケアの今(71)

福祉現場をよく知る鳥海房枝さんと、在宅現場をよく知る上野まりさんのお二人が毎月交代で日々の思いを語り、地域での看護のあり方を考えます。

 

 

「公平性」より「効率性」

文:鳥海房枝

 

この拙文が読者の皆さんに届くころ、「コロナ」はどうなっているか、大変気になりながら書いています。現在、マスコミがコロナ関連で大きく取り上げているのは、都道府県別の感染者数の推移とワクチン接種に関することです。

 

パンデミックに見舞われている今、ワクチン接種の対象者は膨大な数であるため、効率的に行うことが求められます。実際の対応を任された自治体(市区町村)は、短い準備期間で経験のないことに取り組むわけですから、進め方に地域差が出るのも仕方ありません。さらに、国は東京都・大阪府で大規模会場での接種に着手しています。

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SPECIAL INTERVIEW 『訪問看護が支える 在宅ターミナルケア』ターミナル期にある療養者と家族を支えるために、訪問看護師が知っておきたい実践的知識を網羅!

2015年刊行の好評書『訪問看護が支える がんの在宅ターミナルケア』を全面的に見直し・更新を行い、非がんに関する項目も加えて改訂・改題しました。執筆者である中島朋子さんと宮田乃有さんに本書の読みどころや執筆に込めた思いをうかがいました。

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【Book Selection】看護研究お助け書籍

当社おすすめ書籍を、新刊・既刊・古典織り交ぜてご紹介!!

 

 

看護研究に取り組むみなさんへのおすすめ書籍です。

 

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アンガーマネジメント(25)

怒りの感情と上手に付き合う手法“アンガーマネジメント”を看護職が医療・介護現場で生かすための、基礎知識と看護実践への活用のポイントを解説します。

 

 

相手の怒りのタイプ別による対応④

「外柔内剛タイプ」の場合

 

 

光前 麻由美●みつまえ まゆみ

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会

アンガーマネジメントコンサルタント

独立行政法人国立病院機構神奈川病院 看護師

 

 

対人援助職であり、かつ「感情労働」を行う看護・介護職は、働く上で常に自分自身の感情をコントロールすることが不可欠です。そのため、相手に合わせた言葉や表情、態度で接することが求められます。本音はどうであれ、その場の状況に合わせて、時に自身の感情を誘発したり抑制したりしながら、相手の尊厳を守り真心のこもったサービスを提供する必要があります。“お客様”である利用者・家族と深くかかわる場面が多く、加えて多職種との連携などさまざまな価値観を持った人と接する場面も多いため、人間関係においてストレスを感じることが少なくないでしょう。

 

とはいえ、感情は人同士がかかわる上で切り離せないものの1つです。人には、喜び・怒り・悲しみなど多様な感情がありますが、その中でも、“怒り”は扱い方を間違うと人間関係を壊してしまいかねません。本連載では、自身の怒りの感情と上手に付き合えるようになることを目的として、さまざまなテクニックを紹介してきました。このアンガーマネジメントができるようになると、他人の怒りに振り回されずに済みます。

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スペシャリストの実践知

各分野のスペシャリストによる看護実践の過程から、困難事例への視点や日々の実践に役立つケア・コミュニケーションのポイント、スキルを学びます。

 

認知症

認知症に対する誤解・偏見に気づき

本人の意思に焦点を当てる

 

今月のスペシャリスト:田中 和子

 

 

突然、大声を出すようになった

脳血管性認知症のAさん

 

事例

Aさん/80代男性/要介護5

脳梗塞・脳血管性認知症

 

Aさんは妻と2人暮らし。5年前に右後頭葉脳梗塞を発症して左半身不全麻痺・左半盲となったが、身のまわりのことは自分でできていた。週1回のデイサービスを利用。1年前に左大脳散在性脳梗塞を起こして右半身不全麻痺・運動性失語となり、ほぼ寝たきりの状態となった。以降、排便コントロールの目的で訪問看護が導入された。

 

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