生きるということ

困難の連続の中にも

キラリと光る幸せがある

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安藤 和津[エッセイスト・コメンテーター]

 

1948年、東京都生まれ。上智大学卒業後、イギリスへ2年間留学。NHKやCNNのキャスターを務めた後、TV・ラジオなど多数の番組に出演。現在は、教育問題・自身の介護経験・「食」などをテーマにした講演会やトークショー、情報番組のコメンテーターなど多岐にわたり活動中。著書に絵本『月うさぎ』(あすなろ書房)、『“介護後”うつ「透明な箱」脱出までの13年間』(光文社)等多数。近著の『“介護後”うつ 「透明な箱」脱出までの13年間』は台湾でも出版された。

 

まさに光陰矢の如しである。今年の春、私は75歳を迎え「後期高齢者」となった。人生あとどれだけ残りがあるのかは、神のみぞ知るところだが、われながらよくぞ生き延びてきたものだと感慨深い。

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【Book Selection】新刊書籍のご紹介

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押さえておきたいワンテーマ

医療、看護、介護、福祉に関連したテーマを各回1テーマずつ取り上げていきます。

 

医療メディエーションと重篤な患者およびその家族等に対する支援

 

和田 仁孝

早稲田大学法学学術院教授
日本医療メディエーター協会
代表理事

 

 

 

1979年京都大学法学部卒業。1981年京都大学大学院法学研究科修士課程修了。1982年からハーバード・ロー・スクール客員研究員。1987年から京都大学法学部助手。1988年から九州大学法学部助教授。1991年法学博士(京都大学)。1992年からスタンフォード大学人類学科客員研究員。1996年から九州大学法学部教授。2004年から現職。

 

 

医療現場におけるコミュニケーションの難しさ

 

医療のさまざまな場面で、患者と医療者のコミュニケーションには、誤解やゆがみが生じがちです。
理由の第1は、日常の対話と違って、患者は病気をめぐって不安を抱え、感情的に混乱しがちであるということです。こうした状況では、対話は単なる言葉のやり取りではなく、感情のケアがその前提として重要になってきます。感情的ケアを欠くと、丁寧に説明しているつもりでも、患者に受け入れられずトラブルに至ることさえあります。「こんなにわかりやすく丁寧に説明しているのに……」と感じる場合は、前提としての感情の受け止めが不足しているかもしれません。

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看護職に選ばれる病院・施設

各都道府県ナースセンターが病院や施設向けに実施している定着・促進事業の中で得られた「看護職に選ばれる病院・施設」になるためのポイントや、具体例を紹介します!

 

 

徳島県ナースセンターからの提案!

 

セカンドキャリアに活躍の場を提供し

看護の質向上につなげませんか!

 

住吉 貴美
公益社団法人徳島県看護協会
徳島県ナースセンター センター長

 

徳島県ナースセンターの求職登録者のうち、6割が55歳以上と、セカンドキャリアとしての就職先を探している人が多くいます。本稿では、ベテラン看護職に選ばれる病院・施設になるためのポイントや、採用のメリットを紹介します。

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人事労務相談室(26)

訪問看護ステーションや高齢者ケア施設で生じやすい

人事労務に関するトラブルと対応策、

またトラブルの防止策について解説いただきます。

 

 

[Q&A]求職者について、

その働きぶりを前の勤務先に問い合わせてもいい?

 

中山 伸雄

なかやま のぶお

社会保険労務士法人Nice-One 代表 / 社会保険労務士

 

 

事業者が採用時に最も強く願うのは「採用の失敗をしたくない」ということでしょう。中途採用の場合、もし求職者の働きぶりについての情報や評価を前の勤務先に聞いてから判断できたら、事業者側にとってはどれほどありがたいでしょうか。しかしその一方で、前の勤務先の主観的な評価で次の就職のチャンスを阻害されてしまうことは、求職者にとっては大きな問題となります。

 

今回は、以前の中途採用での失敗から、求職者の働きぶりについて前の勤務先に聞くことはできるかという相談事例を基に、法的な視点や注意点、その他の対応策についてご紹介します。

 

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