2025年を見据え、看護職の未来を読み解く『平成28年版 看護白書―看護の将来ビジョン―』刊行!

 

%e7%9c%8b%e8%ad%b7%e7%99%bd%e6%9b%b8社会保障制度改革が進む中、看護職としてめざすべき方向性を示すために、2015年6月、日本看護協会は「看護の将来ビジョン」を公表しました。本書は「看護の将来ビジョン」を解説し、ビジョンで示された「2025年に向けた看護の6つの役割」について優れた実践を紹介。「10年先、20年先を見据えて、看護職としてどう活動すべきか」を考える必読の書です。

 

 

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トシコとヒロミの往復書簡 第13回

本連載では、聖路加国際大学大学院看護学研究科特任教授の井部俊子さんと、訪問看護パリアン看護部長の川越博美さんが、往復書簡をとおして病院看護と訪問看護のよりよい未来を描きます。さあ、どんな未来が見えてくるのでしょう。

 

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井部俊子さんから川越博美さんへの手紙

訪問看護ステーションビジネス

文:井部俊子

 

“ただ訪問する”ということ

 

訪問看護をライフワークとしてきたあなたの“昔話”を興味深く拝見しました。

 

介護保険制度施行以前は、訪問看護師の最大の顧客は医師であり、施行後はケアマネジャーになったという指摘に、訪問看護制度の苦難を

私は感じます。なぜ、顧客は訪問看護サービスを受けたい“住民”にならないのでしょうか。なぜ、訪問看護師は誰かが作成した“訪問看護指示書”や“ケアプラン”に従わなければならないのでしょうか。それらの効能はどのくらいあるのでしょうか。このためにどのくらいの対価が払われているのでしょうか。なぜ、訪問看護師たちはこのような制度矛盾に声を上げないのでしょうか。

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地域ケアの今⑬

福祉現場をよく知る鳥海房枝さんと、在宅現場をよく知る上野まりさんのお二人が毎月交代で日々の思いを語り、地域での看護のあり方を考えます。

 

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生活習慣を尊重する介護
時代と地域性を反映させる

文:鳥海房枝

 

私は福祉サービスの第三者評価に携わっており、その際に保育園を訪れたときは、園児と同じ献立の食事を一緒にいただいています。3歳児以上のクラスでは、私たち評価者は子どもから見ると祖父母の年齢に近いためか、細々と食事の世話をしてくれます。世話をされるより世話をすることが「好き」な気持ちはよくわかります。また、2歳児のクラスでは、はしを上手に使って食事する子どもと、スプーンで食べる子どもがいて、はしを使っている子どもが誇らしそうに食べている姿が印象的です。食事が終わるとトイレに向かう子どもも多くいます。

 

0歳から年長さん(5、6歳)までを集団でみる保育園では、子どもが生活習慣を身につけていくプロセスがよくわかります。そして入浴がないだけで、子どもの食事・排泄動作を誘導する職員の姿は高齢者ケア施設の職員に共通するものを感じます。

 

介護の世界で“3大ケア”として支援の基本にしているのが、食事・排泄・入浴です。さらに、入所施設では就寝時の更衣支援も、QOLの向上に位置づけて取り組まれています。そしてこれらの支援の際には、高齢者個々の生活習慣を尊重することを重要視しています。

 

今回は、高齢者への介護で極めて当然のように言われている生活習慣についてあらためて考えてみます。3大ケアのそれぞれに「習慣」の文字をつなぐと、食事習慣・排泄習慣・入浴習慣のようになんの違和感もなく意味が通じます。また「文化」の文字も同様につなぐことができます。

 

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協働と連携を生むグループマネジメントとは

 

古川先生写真

古川 久敬さん (ふるかわ・ひさたか)
日本経済大学大学院経営学研究科教授、九州大学名誉教授 教育学博士 1972年九州大学大学院教育学研究科修士課程修了。1972〜86年日本国有鉄道 鉄道労働科学研究所社会心理研究室。1980〜81年米国ニューヨーク州立大学(ビンガムトン校)経営管理学部 客員研究員。1986〜2000年九州大学教育学部 教育学研究科 助教授、教授。 2000〜2012年九州大学大学院人間環境学研究院 教授。2003〜2012年九州大学ビジネススクール教授併任。2012年より現職。

グルマネ表紙入稿グループマネジメントの基礎理論と実践的知識を解説して好評を博した書籍が版を重ね、『協働と連携を生むグループマネジメント入門 第2版 リーダーとしての基軸づくり』として発行されました。

 

著者・古川久敬氏に、リーダーが基軸を持つことの重要性と、院内外で連携を進めるためのポイント、看護管理者への期待などをうかがいました。

 

 

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看護研究の質向上と時間短縮を実現する! 『「尺度」を使った看護研究のキホンとコツ』刊行! 既存の「尺度」をどう選び、どう評価して 看護研究に活用するかがすぐわかる!

「尺度」表紙看護研究の精度を上げ、かつスピードアップも実現するための1つの有効な方法として、既存の「尺度」を的確に使うことが挙げられます。そもそも「尺度」とは何か、どのような視点で既存の尺度を選ぶか、そして「尺度」を使った調査の結果をどのように分析するかなど、よりよい看護研究に取り組むための「尺度」の使い方のキホンとコツを徹底解説します。

 

 

 

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