福祉現場をよく知る鳥海房枝さんと、在宅現場をよく知る上野まりさんのお二人が毎月交代で日々の思いを語り、地域での看護のあり方を考えます。
“看護の核となる力”を持ち、
変幻自在に看護を提供する専門職に!
文:上野まり
9月8日に、「千葉看護学会第24回学術集会」が開催されました。テーマは「看護が挑むソーシャルイノベーション」で、学術集会長は訪問看護ステーション管理者の奥朋子氏でした。私は訪問看護ステーション管理者が学術集会長を務めることに興味を持ち、参加しました。
住民の健康や安心・安全な暮らしを
守るために
奥氏は保健師・助産師・がん看護専門看護師などの資格を持ち、大学病院の看護管理職としてキャリアを積み上げたベテラン看護師です。住民が患者となってからではなく、健康なときから予防的視点でかかわり、一緒に健康維持・向上をめざしたいと考え、訪問看護ステーションを立ち上げたとのことでした。こうした経歴を持つ看護師の訪問看護界への参入は、新しい風を吹き込んでくれる予感を感じさせ、素敵なことだと思いました。