地域ケアの今(32)

福祉現場をよく知る鳥海房枝さんと、在宅現場をよく知る上野まりさんのお二人が毎月交代で日々の思いを語り、地域での看護のあり方を考えます。

 

「バリア」を「バリュー」に

文:上野まり

 

今年2月に、韓国・平昌でオリンピックが開催され、日本選手はこれまでにない活躍を見せ大いに盛り上がりました。スキーモーグルの原大智選手の銅メダル獲得から始まり、日本最多のメダル13個の獲得に至るまで、たくさんの感動をもらいました。3月にはパラリンピックが開催され、この原稿を書いている今はまだ大会の真最中で、旗手を務めた村岡桃佳選手がアルペンスキーで銀メダルを獲得したニュースが届いたばかりです。今後どのような結果が得られるのか楽しみです。

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訪問看護ステーションの経営戦略(4)

訪問看護ステーションの管理者が地域のニーズを的確に捉えて健全

な経営を行い、その理念を実現するために行うべきことを、公認会

計士・税理士・看護師の資格を持つ筆者が解説します。

1時間でできるエリアマーケティング(後編)

渡邉 尚之

 

 

前回は、エリアマーケティングの必要性や資料活用のポイントなどについてお伝えしました。

 

簡単におさらいをすると、エリアマーケティングは新規事業立ち上げのための需要予測のみならず、すでに事業を展開している場合でもその地域の需要・方向性等を踏まえて経営戦略を検討する上で必要です。また、それに活用する資料は公表されている官公庁の統計資料や業界団体のデータを活用すると効率的であるという内容でした。

 

さて、皆さんは自身の地域の人口や高齢化率、人口当たりの訪問看護ステーション数・1ステーション当たりの従事者数、実際の利用者数などをご存知でしょうか? 今回はこれらの調査と活用方法を示したエリアマーケティングの実践例を紹介します。

 

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地域ケアの今(31)

福祉現場をよく知る鳥海房枝さんと、在宅現場をよく知る上野まりさんのお二人が毎月交代で日々の思いを語り、地域での看護のあり方を考えます。

 

感染症との付き合い方

文:鳥海房枝

 

この誌面が読者の皆さまの目に触れるころは桜花爛漫の時期で、感染症の話題は下火になっていることでしょう。例年、高齢者ケア施設では夏場になると食中毒の発生、冬場になるとインフルエンザやノロウイルスの集団感染への対策が話題に上り、万が一これらが起こると、事件として多くのメディアに取り上げられます。

 

筆者がセミナーや第三者評価で訪れる高齢者ケア施設の多くは、感染対策として玄関に手洗い場や手指消毒スプレーを備えています。今や手指消毒スプレーはホテルや役所、スーパーの出入り口にも置かれていますが、これはいつごろからなのでしょう。さらに、「ご自由にどうぞ」と書かれたプレートの脇にマスクを置いている高齢者ケア施設も珍しくありません。しかも多くの医療機関とは違い無料です。また、施設によっては玄関を入るとそのままトイレの洗面所へ誘導され、そこで消毒薬を使ってうがいをしてからでないと入所者のいる空間には入れてもらえません。このように多くの“関所”が設けられているのです。

 

本号では、日ごろから「暮らしの場」を標榜している高齢者ケア施設の感染対策を振り返ってみたいと思います。

 

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訪問看護ステーションの経営戦略(3)

訪問看護ステーションの管理者が地域のニーズを的確に捉えて健全

な経営を行い、その理念を実現するために行うべきことを、公認会

計士・税理士・看護師の資格を持つ筆者が解説します。

1時間でできるエリアマーケティング(前編)

渡邉 尚之

 

 

皆さんは、自分の訪問看護ステーションがある地域についてエリアマーケティング(商圏分析)をしたことはありますか? これは特別に難しい調査などではなく、簡単に言えば、自ステーションのある地域の特徴や人口動態、医療機関・介護事業所の開設状況、同じ地域で展開しているほかの訪問看護ステーション数や特徴を“見える化”したことがあるか、という意味です。

 

これらについて専門の調査会社などに依頼すると、非常に細かく調べてくれます。一方で、調査費用が高額であったり、調査の専門家であっても医療・介護についての知識・理解が不十分だったりと、なかなか積極的な活用が難しいという問題があります。

 

しかし、実はエリアマーケティングは、公表されている官公庁の統計資料や業界団体のデータなどを活用して、自力でもある程度、行うことが可能です。こうした方法であれば、短時間かつコストをかけずに地域の傾向や動向をつかむことができ、効率的です。

 

そこで、今回・次回の2回にわたり、「1時間でできるエリアマーケティング」の方法を紹介します。

 

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地域ケアの今(30)

福祉現場をよく知る鳥海房枝さんと、在宅現場をよく知る上野まりさんのお二人が毎月交代で日々の思いを語り、地域での看護のあり方を考えます。

AIに負けない「看護学」

文:上野まり

 

本誌1月号で「AI」(Artificial Intelligence:人工知能)についての話をしました。今回はその続編です。

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