NT2014年4月号の連載
【看護形態機能学視点のヘルスアセスメント】のテーマは、
〈各日常生活行動を営むための形態と機能〉
お風呂に入る
「お風呂に入る」の看護形態機能学視点のヘルスアセスメントでは、従来のフィジカルアセスメントに以下のような視点が加わります。
[執筆]大橋 久美子(聖路加看護大学基礎看護学助教)
NT4月号のその他の内容はこちらから
NT2014年4月号の連載
【看護形態機能学視点のヘルスアセスメント】のテーマは、
〈各日常生活行動を営むための形態と機能〉
お風呂に入る
「お風呂に入る」の看護形態機能学視点のヘルスアセスメントでは、従来のフィジカルアセスメントに以下のような視点が加わります。
[執筆]大橋 久美子(聖路加看護大学基礎看護学助教)
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【チームづくりのお悩み相談】のお悩みは、
「ケアの遵守をめぐり〝守る派〟と〝守らない派〟に分かれ、ギクシャクしています…」
「コンフリクトは組織が成長している証し」と昨年の4月号で述べましたが、このような状態を放置してはいられません。今回は、昨年の4月号と6月号で学んだ内容を参考に、事例を検討していきたいと思います。
事例 ▶ 看護の充実に向けてトランスファー(移動)の手順について、バイオメカニクスを活用した内容に変更したはずなのに、「遵守しない看護助手がいる」と別の看護助手からリーダーにクレームがありました。お互い指摘し合うことはありませんが、徐々に「守る派」と「守らない派」に分かれコミュニケーションがギクシャクしてきました。仕事にも影響が出るのではないかと懸念しています。
高齢者は病歴がわかりにくかったり、訴えがあいまいだったりして急変が見逃されることもあります。高齢者の急変を予測・発見し、対応するには、高齢者の身体的・生理的特徴の理解が欠かせません。特集では、高齢者の急変の特徴、高齢者に起こりやすい誤嚥や転倒・骨折、発熱、嘔吐などの急変とその対応をご紹介します。後半では「病歴聴取から急変を判断したケース」「施設で救急搬送を判断したケース」など5つの誌上コンサルテーションを掲載いたします。
監修:道又元裕
(杏林大学医学部付属病院看護部長)
高齢者における急変の特徴
西塔依久美
(武蔵野赤十字病院/救急看護認定看護師)
高齢者に起こりやすい急変とその対応
①意識障害
佐野成美(聖路加国際病院/救急看護認定看護師)
②胸痛
福士博之(JA北海道厚生連帯広厚生病院/救急看護認定看護師)
③窒息
上條恵子(帝京大学医学部附属病院/救急看護認定看護師)
④誤嚥
古沢身佳子(東京慈恵会医科大学附属第三病院/救急看護認定看護師)
⑤発熱
平山幸枝(帝京大学医学部附属病院/救急看護認定看護師)
⑥嘔吐
髙西弘美(高槻病院/救急看護認定看護師)
⑦転倒・骨折(高槻病院/救急看護認定看護師)
山﨑祐嗣
⑧腹痛(浜松医療センター/救急看護認定看護師)
笠原真弓
⑨麻痺(国立病院機構災害医療センター/救急看護認定看護師)
下河辺政子
高齢者と救急にまつわる問題点
後藤順一(河北総合病院/急性・重症患者看護専門看護師)
困難事例の誌上コンサルテーション
1 訴えがあいまいなケース①なんとなく元気がない
伊藤大輔
(姫路聖マリア病院/認知症看護認定看護師)
2 訴えがあいまいなケース②熱っぽい気がする
伊藤大輔
(姫路聖マリア病院/認知症看護認定看護師)
3 認知症患者が急変したケース
髙原 昭
(北播磨総合医療センター/認知症看護認定看護師)
4 病歴聴取から急変を判断したケース
紺原由美子
(市立岸和田市民病院/救急看護認定看護師)
5 施設で救急搬送を判断したケース
小笠原美奈
(秋田赤十字病院/救急看護認定看護師、急性・重症患者看護専門看護師)
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【アセスメント力を高めるフットケア】は、
「足の骨を理解する」
今月から新しく「アセスメント力を高めるフットケア」が始まりました。6回にわたり「知ればわかる!楽しくなる!」をモットーに書かせていただきますので、どうぞよろしくお付き合いください。
1回目は、「足の骨の解剖生理」についてです。実は私、解剖生理はあまり得意ではありません。大学時代に唯一赤点を取ったのが、解剖生理学でした。しかし、看護師としての経験を積めば積むほど、解剖生理の大切さを痛感します。足をみるときも同様です。そこで、「赤点をとった私だからこそ、きっとわかりやすく伝えることができる!」という勝手な自負のもと、今回のテーマを進めていきたいと思います。
足ってどこ?
当たり前のような質問ですが、正しく答えることができますか? 患者さんから「足が痛い」と言われた時に、その部位をすぐに正確に連想できますか? つま先、かかと、ふくらはぎ等、具体的な部位を言われるとぱっとイメージができますが、「足」が指す範囲は、思った以上に広いです。一般に言う「足」は、医学的に言うと「大腿部」「下腿部」「足部」に大別できます(図1)。ですので、患者さんの言うその部位を正確に知るには、より具体的な情報が必要になります。
今回の連載でお伝えする内容は、主に「足部」となります。足部とは、足関節より末梢の部分のことを言い、くるぶしの上端あたりから足趾先端までを指します。ちなみに足関節は、脛骨、腓骨の骨端(遠位端)と距骨の頭側(近位端)からなる部分です。距腿関節とも言います。そして、内果は脛骨の遠位端、外果は腓骨の遠位端です。
ナースたちが退院支援の仕組みをつくり、うまくいっている病院の実践事例を1つ取り上げ、「意思決定支援」と「自律支援」を軸に病棟ナースと在宅ナースがそれぞれの実践を振り返ります。加えて管理者から仕組みづくりの経緯とその内容をうかがいます。
[監修]宇都宮 宏子
(在宅ケア移行支援研究所 宇都宮宏子オフィス)
[筆 者]秋葉 博子(退院調整看護師)
福田 ひとみ(入退院・医療連携センター 主任看護師)
木戸 恵子(訪問看護師)
山岸 清美(看護管理師長)
今月の病院 東京慈恵会医科大学葛飾医療センター
事例紹介
Dさん(63歳/男性)
Dさんは、妻と息子の三人暮らし。2012年10月に受けた人間ドックで胸部異常陰影の指摘を受け、当院での気管支鏡検査において肺がんの診断を受けた。2013年1月手術施行後、3月より化学療法を開始。治療後3週間が経過したところで、排尿障害がみられるようになると同時に両下肢が動かなくなり、ベッド上での臥床生活を強いられることとなった。放射線療法を行ったが、骨転移・脊椎浸潤の増悪が認められ痛みを伴うようになっていった。
病状は日々悪化してきている状況で、3クール目の治療を行う目的での入院の際に「最期は自宅で過ごしたい。病院で死ぬのは嫌だ」というDさんの意思を確認したため、その思いに添って在宅療養への調整を行い自宅退院となった。