訪問看護ステーションの経営戦略(2)

訪問看護ステーションの管理者が地域のニーズを的確に捉えて健全

な経営を行い、その理念を実現するために行うべきことを、公認会

計士・税理士・看護師の資格を持つ筆者が解説します。

訪問看護ステーションの経営理念

渡邉 尚之

 

 

皆さんの訪問看護ステーションに「経営理念」はありますか?

 

経営理念とは、端的にいえば「訪問看護ステーションという事業を通じて何をしたいか」という“思い”です。法人の存在意義といってもよいでしょう。最近では「クレド」(ラテン語で「信条」の意味)と呼ぶ会社もあります。

 

この経営理念について、「抽象的でよくわからない」「必要だとは思うが、決め方がわからない」といった声も多く聞かれます。そこで、今回は経営理念の必要性とつくり方について解説します。

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地域ケアの今(29)

福祉現場をよく知る鳥海房枝さんと、在宅現場をよく知る上野まりさんのお二人が毎月交代で日々の思いを語り、地域での看護のあり方を考えます。

生活スタイルによる
住み替えの時代が到来

文:鳥海房枝

 

昨年の11月中旬、北海道の余市町と積丹町を訪れました。当日の東京は晴れ、新千歳空港は曇り、そして小樽市の空は厚い雲に覆われ、余市町からトンネルを抜けて古平町に入ると吹雪。さらに先にある積丹町は晴れて積雪もありませんでしたが、その日の深夜から雪が降りだし、翌朝には30〜50cmほど積もっていました。例年より一足早い初雪とのことでした。

 

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SPECIAL BOOK GUIDE『ヴァージニア・ヘンダーソン没後20年/生誕120年記念コレクション』のできるまで

看護師のバイブル『看護の基本となるもの』を著したアメリカの看護理論家ヴァージニア・ヘンダーソンは、弊社ととてもゆかりが深い方です。そこで弊社では、ヘンダーソン氏の没後20年(2016年)、生誕120年(2017年)を記念して、著作3冊と映像DVDを収めたコレクションBOXを刊行しました。ここでは山あり谷ありだった制作秘話(?)をご紹介します。

 

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SPECIAL BOOK GUIDE 看護研究を学ぶ・実践する人のためのテキスト『看護における研究 第2版』刊行!

看護研究は、臨床・教育・管理の場において、課題や問題に対応できる新たな知見や技術を見いだすために行われる系統的な探究です。特に、臨床領域で行われる研究は、看護の質の向上に直接的に寄与するものです。意義のある看護研究を効率よく行うためには、研究課題の絞り込みから概念枠組みの構築、研究デザインに沿ったデータの収集・分析方法などについて正しい知識を身につける必要があります。本書初版は、看護職をめざす学生、大学院生、臨床現場で働くナース、研究の指導者など幅広い層の読者にご愛読いただきました。さらなる内容の充実をはかった第2版の刊行にあたり、その特色と活用のヒントをご紹介します。

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【編集部オススメBOOKs】vol.25 「なぜ?」「どうして?」「疑問を抱くこと」が 研究のスタート 

2017年のノーベル賞では,うち 3賞(文学,経済学,物理学)の関連書籍を早川書房が刊行していたことが話題になりました。経済学賞,物理学賞は,研究者が受賞しましたが,1つひとつの研究の積み重ねが成果を生むことを改めて実感しました。研究を始めたいあなたにおすすめの4冊を紹介します!

 

※これまでの「編集部オススメBOOKs」はコチラ

 

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