「渡辺式家族アセスメント/支援モデル」をベースとした による
分析やアプローチ方法、カンファレンスの進め方について解説します。
支援者にとっての
人間関係見える化シートの効用
渡辺 裕子
はじめに
4月から開始したこの連載も、早いもので12回目となりました。1回目から6回目までは、人間関係見える化シートの根底にある概念を事例を基に解説しました。7回目には、それらの考え方を根底に据えた人間関係見える化シートをご紹介し、8回目以降は4つの事例について事例検討会での検討結果をお伝えしました。
ここまで読み進めてくださった皆さまは、どんな感想をお持ちでしょうか? 「渡辺式」家族看護研究会では、これまでさまざまな場で人間関係見える化シートをご紹介し、その都度、「実践的でより具体的な支援のアプローチが見いだせる」という感想を多くいただいてきました。しかしその半面、「『なるほど!』と思うものの、職場ではここまで深められない」「難しい」といった率直な意見もうかがいました。
今回は、連載開始から1年を振り返り渡辺式家族アセスメント/支援モデルが難しいと言われる正体と、その難しさを越えて得られる支援者にとっての効用について考えたいと思います。
→続きは本誌で(コミュニティケア2020年3月号)