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1820年、イタリアのフィレンツェで生まれたフローレンス・ナイチンゲールは、2020年に200歳の誕生日を迎えました。
これを記念し、2020年からナイチンゲール自身の著作および彼女にまつわる関連書籍のシリーズを刊行しています。
01・建築
ナイチンゲール病棟は
なぜ日本で流行らなかったのか
著:長澤泰・西村かおる・芳賀佐和子・
辻野純徳・尹世遠
●四六判/148ページ
●定価1,760円
(本体1,600円+税10%)
病院が備えるべき第一条件は、病院建築が患者に害を与えないこと─ナイチンゲールが理想とした病院建築とはどのようなものだったのでしょうか。ナイチンゲール病棟が病院建築に与えた影響を考察する、独創的な「看護×建築」本です。
02・感染症
ナイチンゲールは
なぜ「換気」にこだわったのか
著:岩田健太郎・徳永哲・平尾真智子・
丸山健夫・今岡浩一・岩田恵里子・
百島祐貴
●四六判/104ページ
●定価1,430円
(本体1,300円+税10%)
ナイチンゲールは多くの著書の中で、「新鮮な空気」がいかに健康保持に大切か、「汚れた空気」がいかに病気の原因になるかを繰り返し述べています。新型コロナウイルス感染対策として「換気」の重要性が注目される今、おススメの1冊です。
03・ジェンダー
ナイチンゲールは
フェミニストだったのか
著:河村貞枝・出島有紀子・岡田実・
喜多悦子・矢口朱美・佐々木秀美・
五十嵐清
●四六判/152ページ
●定価1,870円
(本体1,700円+税10%)
ナイチンゲールは抑圧されていた女性に社会での活躍の場を拓く一方、当時のフェミニズム運動とは距離を置いていました。彼女はフェミニストだったでしょうか? ありそうでなかった、ナイチンゲールについてのジェンダー研究本です。
04・時代
ナイチンゲールが生きた
ヴィクトリア朝という時代
著:中島俊郎・福田智弘・滝内隆子・
鈴木清史・村上リコ・野澤督・
喜多悦子・出島有紀子・岡山寧子・
髙橋裕子
●四六判/164ページ
●定価1,980円
(本体1,800円+税10%)
産業革命による繁栄の一方で、富める上流階級と貧しい労働者階級という〈二つの国民〉の分断が著しい格差社会だったヴィクトリア朝。〈時代〉を切り口に、ナイチンゲールに及ぼした影響について、各分野の気鋭の研究者が考察しました。
05・宗教
ナイチンゲール、
神の僕となり行動する
著:徳永哲・平尾真智子・佐々木秀美・
野口理恵・眞壁伍郎・大北全俊・
伊藤幸史
●四六判/144ページ
●定価1,760円
(本体1,600円+税10%)
ナイチンゲールにとって〈神〉とは祈りの対象ではなく、貧しい人びとを救済する善意に基づく「行為」の内に存在するものでした。17歳で神の声を聞き、神の僕として行動することに人生を捧げた彼女の信仰に迫ります。
06・戦争
ナイチンゲールは
なぜ戦地クリミアに赴いたのか
著:玉井史絵・石川一洋・森田由利子・
杉浦裕子・丸山健夫・小宮彩加・
中島俊郎・大田垣裕子・金沢美知子
●四六判/184ページ
●定価2,200円
(本体2,000円+税10%)
歴史上初の「世論」が戦局を左右した戦争と言われるクリミア戦争。「クリミアの天使」と称されたナイチンゲールの活躍だけでなく、当時の政治・社会・経済・文化的背景などさまざまな側面から考察しました。歴史好きの方にもおススメです。