NT2014年8月号連載【アセスメント力を高めるフットケア】紹介

1408hyoshiOLNT2014年8月号の

【アセスメント力を高める

フットケア】は、

 

「足の脈管を理解する」

 

脈管という言葉はあまり聞きなれない方もいるかもしれません。脈管とは、動脈、静脈、リンパ管の総称です。脈管は、足の外見だけでは判断できない部分もありますが、逆に、知ることで一歩進んだ理解につながることもたくさんあります。今回は、そうした内容をお伝えいたします。

 

脈管とは

 

脈管は、その字の通り管状になっていて、中を血液やリンパ液が流れ、それが全身に張り巡らされています。そのため、脈管疾患が起こると、ごく一部の局所が損傷されるだけでなく、広範囲もしくは全身性の疾患、または生命維持に直結する疾患と関連性が高くなります。つまり、中を流れている血液やリンパ液が、脈管そのものの病変により流れが滞ることで、その部分のみならず、その中枢側や末端側の細胞レベルにまで影響が出てしまうのです。

 

足の動脈

 

動脈は、一般的に図1のような構造をしています。人工透析を受けていると、動脈の中膜が石灰化しやすく、血管の柔軟性が失われますが、それが足への血流障害に結びついています。また、末梢動脈という視点から鑑みると、冠動脈や脳血管にも同様に影響を及ぼし、心筋梗塞や脳梗塞などの疾患を合併することも少なくありません。

 

足の切断に結びつく疾患と言えば糖尿病があります。日本で人工透析を受けている患者のうち、過半数は糖尿病腎症によるものです。毛細血管には中膜がほとんど存在しないため、石灰化が起こりにくいのですが、透析を導入するきっかけが糖尿病であったりすると、毛細血管の基底膜が肥厚する微小血管障害が起こり、高中性脂肪血症や血小板の粘度亢進などもあいまって、末梢の血流が悪くなり、ますます壊疽に陥りやすい状態になります。

 

続きを読む…

看護職として必要な看護・医療・福祉などに関する厳選した161のデータを1冊に

看護データ2014年版看護が置かれている状況とそれを包む医療全体の状況、社会保障、日本や世界の情勢を知ることは看護の基本といえます。『知りたい統計がまるごと1冊! 看護データ2014年版』では、最初に看護の現状と看護を取り巻く状況に関する諸データを解析し、医療や社会全体に広げていき、保健師・助産師・看護師として活動するのに必要な161の基本データを掲載しています。看護職の「国家試験合格者数・合格率の推移」を例に、本書の3つの特徴をご紹介します。

 

続きを読む…

「自身の潜在力」と「看護の質」を高める “自利利他”のスピリチュアルケアとは!?

大下 大圓4C

大下 大圓さん (おおした・だいえん)
飛騨千光寺住職、臨床宗教師、日本スピリチュアルケア学会 指導スピリチュアルケア師、高野山傳燈大阿闍梨
1954年岐阜県高山市に生まれる。12歳で出家。高野山で仏教、密教を修業したのちに、スリランカで初期仏教と瞑想を修業。「ビハーラ飛騨」「地球人ネットワーク飛騨」を主宰し、ベッドサイドの傾聴活動や、「飛騨にホスピスをつくる会」会長としての緩和ケア・在宅ホスピス運動等を実践。千光寺「自由なこころの道場」では、心の相談やカウンセリング、瞑想療法を主体とする研修会を行い、全国の看護協会などで講演やワークショップを展開している

 

 

実践的スピリチュアルケア

 これまで限定的に行われてきた感のあるスピリチュアルケアを“ケアリングの応用”と位置づけ、「看護ケアとの関連」「日本人の死生観」「仏教の世界観」など、多方面から考察したのが本書『実践的スピリチュアルケア』です

 日本スピリチュアルケアワーカー協会副会長であり、臨床での実践経験も豊富な大下大圓さんにお話をうかがいました。 続きを読む…

看護 2014年6月臨時増刊号 好評発売中です!

評価指標を全国初公開! 

 

“DiNQL(ディンクル)”を詳しく解説した
これからの病棟マネジメントで必読の総特集です 

 

06041711_538ed4c41d31c

 

 

 

◆総特集

 

ベンチマーク評価で“看護”を変える!

労働と看護の質向上のためのデータベース事業

DiNQL ディンクル

 

 

2012年度よりスタートした日本看護協会の「労働と看護の質向上のためのデータベース事業」(事業愛称:DiNQL ディンクル)。

 

この事業は病棟看護師長をはじめ、日々、頑張っている看護管理者を応援する事業です。

 

主に“病棟”単位でデータ比較を行い、ベンチマーク評価を通じた看護管理者の病棟マネジメントをサポートします。

 

看護実践の内容等を“評価指標”としてITシステムに入力すると、レーダーチャート推移グラフ“看護の質”が見えて、客観的なデータを基に同規模の病院や他病棟との比較評価が可能になります。

 

看護実践をデータ化し、全国の病院等から評価指標を収集したデータベースを構築することでベンチマーク評価ができるようになり、日本中の看護職の労働条件・労働環境改善や看護の質向上につなげていくことが期待されます。

 

2014年度の事業開始に先立ち、「看護」6月臨時増刊号では同事業の概要や2013年度試行事業に参加した病院の声を紹介し、日々の看護をよりよいものにしていくデータマネジメントを考えます。

 

 

自分たちの“頑張り”を可視化し、スタッフのモチベーションを向上する手段としても、ご注目ください。

 

事業キャラクター「ディンキー」の表紙が目印です!

「看護」2014年5月号 第2特集のご紹介!

◆特集2

 

一生もののキャリアファイルをつくる
ポートフォリオ“活用・定着”のヒント

 

04161336_534e08bcb3559

 

 

ナースのキャリアをつなげていくための

ポートフォリオ活用のポイントを紹介!

 

研修履歴や日々の業務で得た学びなどをファイル等にまとめ、自身の軌跡を見える化するポートフォリオ

新人看護職員研修を中心に、その活用で職員・組織の活性化につながっている病院等がある一方で、“漫然とやっている”などの理由で継続できず、成果が見えてこないところもあるようです。

定着する場合としない場合の“違い”とは何でしょうか?

 

「看護」5月号の特集2では、まず〈インタビュー〉で、ポートフォリオの第一人者である鈴木敏恵さんに、あらためてポートフォリオの全体像の解説と、医療・看護分野における、スタッフがイキイキ成長し続けるための「ポートフォリオの成功の秘訣と継続のポイント」を述べていただきます。

 

〈事例〉では、看護職がキャリアを重ねていく過程での継続的な活用に成功している病院・看護学校から、ポートフォリオにどのようなものを収めているのか、施設内での取り組みの発表会等、継続がうまくいくための工夫を紹介し、「導入」だけでなく「定着」がカギとされるポートフォリオの効果的な活用のコツを考えていきます。

 

特集1にもご注目を

ここがポイント!
平成26年度診療報酬改定

 

[インタビュー]

もはや「待ったなし」となった

病院の看護管理者に必要な“地域への視点”

──「平成26年度診療報酬改定」で最も重要なこと 福井トシ子

 

[リポート]

平成26年度 社会保険診療報酬改定説明会 編集部

 

[解説]

平成26年度診療報酬改定 髙島 尚子

 

[コラム]

注目したい! 機能強化型訪問看護ステーション 堀川尚子