人生の終焉を迎える人にどう語りかけるか

「人生の終焉を迎える人」(自分で死を意識するようになった時期から亡くなるまでの期間に生きる患者・利用者)にナースはどのような声かけをすればよいのか……
さまざまな現場から報告します。

 

vol.9

1人ひとりの患者さんに真摯に向き合い、
そのとき看護師としてできることを行う

 

 

小川 千夏

群馬大学医学部附属病院

 

コメント
内田 陽子
群馬大学大学院保健学研究科 教授

 

新人看護師の小川さんが1年目を振り返って、かかわり方に悩んだ3つの事例を紹介します。小川さんはそれぞれの事例において、うまくいったこと、うまくいかなかったことを明らかにし、どのような対応がよかったのか、どう声かけすべきだったのかなどについて深く省察しています。

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行動変容をそっと促す ナッジを使ったアプローチ⑯

ナッジとは、人の心理特性に沿って望ましい行動をしたくなるように促す設計のこと。この連載では、3人の医療職をめざす学生がナッジを学ぶ姿を通して、看護・介護に役立つヒントを示します。

 

医療現場で使えるナッジは?

 

竹林 正樹

たけばやし まさき

青森大学 客員教授/行動経済学研究者

 

[今月のゲストスピーカー]

小池 智子

こいけ ともこ

慶応義塾大学看護医療学部 准教授・

健康マネジメント研究科 准教授/看護師

 

 

竹林 今回は、看護分野におけるナッジ実践の第一人者である小池智子先生(慶應義塾大学看護医療学部)に登場していただきます。私が以前、小池先生が主催する「医療・介護勤務環境改善ナッジ研究会」に登壇させていただいたご縁で、今回の対談を企画しました。それでは、難波さんから質問をお願いします。

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宮子あずさの気まぐれコラム

精神科病院で働きながら、文筆活動を行う宮子あずささん。最近気になること、疑問に思うことなどを書きつづります

 

(34)排便コントロールは看護のキモ

 

 

抗コリン作用に注意

 

「口がかわくし、便秘をするから、薬は嫌」。精神科で働いていると、よく言われる言葉です。精神科で処方される薬の中には抗コリン作用を持つものがあり、これによって、口渇、便秘、手の震えなどさまざまな副作用が生じます。

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生きるということ

困難の連続の中にも

キラリと光る幸せがある

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安藤 和津[エッセイスト・コメンテーター]

 

1948年、東京都生まれ。上智大学卒業後、イギリスへ2年間留学。NHKやCNNのキャスターを務めた後、TV・ラジオなど多数の番組に出演。現在は、教育問題・自身の介護経験・「食」などをテーマにした講演会やトークショー、情報番組のコメンテーターなど多岐にわたり活動中。著書に絵本『月うさぎ』(あすなろ書房)、『“介護後”うつ「透明な箱」脱出までの13年間』(光文社)等多数。近著の『“介護後”うつ 「透明な箱」脱出までの13年間』は台湾でも出版された。

 

まさに光陰矢の如しである。今年の春、私は75歳を迎え「後期高齢者」となった。人生あとどれだけ残りがあるのかは、神のみぞ知るところだが、われながらよくぞ生き延びてきたものだと感慨深い。

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押さえておきたいワンテーマ

医療、看護、介護、福祉に関連したテーマを各回1テーマずつ取り上げていきます。

 

医療メディエーションと重篤な患者およびその家族等に対する支援

 

和田 仁孝

早稲田大学法学学術院教授
日本医療メディエーター協会
代表理事

 

 

 

1979年京都大学法学部卒業。1981年京都大学大学院法学研究科修士課程修了。1982年からハーバード・ロー・スクール客員研究員。1987年から京都大学法学部助手。1988年から九州大学法学部助教授。1991年法学博士(京都大学)。1992年からスタンフォード大学人類学科客員研究員。1996年から九州大学法学部教授。2004年から現職。

 

 

医療現場におけるコミュニケーションの難しさ

 

医療のさまざまな場面で、患者と医療者のコミュニケーションには、誤解やゆがみが生じがちです。
理由の第1は、日常の対話と違って、患者は病気をめぐって不安を抱え、感情的に混乱しがちであるということです。こうした状況では、対話は単なる言葉のやり取りではなく、感情のケアがその前提として重要になってきます。感情的ケアを欠くと、丁寧に説明しているつもりでも、患者に受け入れられずトラブルに至ることさえあります。「こんなにわかりやすく丁寧に説明しているのに……」と感じる場合は、前提としての感情の受け止めが不足しているかもしれません。

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