「若い主任・師長の教材にピッタリ!」 『診療報酬・介護報酬のしくみと考え方 第2版 改定の意図を知り看護管理に活かす』が刊行 “基本の基本”から学べるわかりやすい入門書!

診療報酬しくみ考え方new「“そもそも診療報酬とは?”のレベルから学べる教材がほしい!」との声に応えて刊行した本書。

「今までで一番わかりやすい!」「読みやすい!」

「指導に使える!」

「よくわからなかったことがわかった!」

など好評が寄せられています。初版に新項目を加えて再構成し、内容・ボリュームともにより充実した「第2版」の特徴と内容を一部ご紹介しましょう。

 

 

 

■「そもそも診療報酬とは?」からよくわかる!

 

難しく思いがちな診療報酬・介護報酬の用語や体系を、本書はわかりやすい言葉と豊富な図版で苦手意識なく学べるよう解説。「入院基本料とは?」「加算とは?」「機能分化とは?」「なぜ、病院看護職にも介護サービスの知識が必要?」「告示、通知、疑義解釈とは?」などの“基本の基本”から取り上げており、「そもそも」のレベルからよくわかります。点数表や施設基準の書籍、厚生労働省の報酬改定関係資料、法令等を読む際の理解の前提となる基本知識が網羅されています。

 

■看護マネジメントへの活かし方が見える!

 

医療・介護サービスの報酬がどんなしくみや考え方で体系化・評価されているのかが、背景となる社会保険制度や国の医療施策の意図・方向性とともにわかります。特に知っておきたい報酬については「なぜ、どんな意図でこの点数・報酬が設定されているか」を示しているので、点数に一喜一憂せず、日常のケア提供や看護マネジメントにどう活かせばよいかが見えてきます(掲載内容は平成26年度診療報酬改定に対応。平成27年度介護報酬改定については改定後の追補で対応予定)。

 

■地域包括ケアにむけて必要な基本知識を解説!

 

病院の看護管理者が最低限知っておきたい在宅・地域のサービスとその評価・考え方、在宅療養の視点を持った退院支援・退院調整の考え方と関連報酬についてもわかりやすく解説。新章「第4章」では、三輪恭子さん(淀川キリスト教病院地域医療連携センター療養支援課課長/地域看護専門看護師)を執筆陣に迎え、事例や図表を用いて具体的に解説しています(例:誤嚥性肺炎で緊急入院された患者さんの場合;中面見本参照)。

 

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■自己学習・院内研修・認定看護管理者教育課程(ファースト/セカンドレベル)の教材に最適!

 

本書は、ヘルスケアサービスやヘルスケアシステムの概要をつかむのにも最適な1冊。研修や講義のテキスト教材に、ぜひご活用ください。

 

 

-「看護」2015年1月号「SPECIAL BOOK GUIDE」より –

 

 

診療報酬・介護報酬のしくみと考え方 第2版

 

 

 

ブックレビュー 地域包括ケアシステムと看護の役割がわかる! 『平成26年版 看護白書』

看護白書平成26年版

 

 『平成26年版 看護白書』のテーマは「地域包括ケアシステムと看護 ケアシステム構築に向けて看護職が担う役割と価値」です。団塊の世代が75歳以上となる2025年に向けて構築が急がれる地域包括ケアシステムについて、多角的な解説とともに、施設形態別の事例を紹介し、看護管理者への示唆に富む内容となっています。以下に本書の概要を紹介します。

 

 

 

 

地域包括ケアシステム構築の背景と必要性を示す「序論〜総論」

 

【序論】
「地域包括ケアシステムとは何か」について島崎謙治氏(政策研究大学院大学教授)が、「地域包括ケアの沿革」や「地域包括ケアと医療介護総合確保推進法」「地域包括ケアの本質のとらえ方」「地域包括ケアにおける連携の重要性」「連携の難しさと看護職の役割」「地域包括ケアをめぐる政策課題」の6つの視点でわかりやすく解説しています。2014年12月号p.68-72の「“地域包括ケア”の定着に向けて看護職に期待すること」について島崎氏に
うかがったインタビュー記事も併せてご覧ください。

 

【総論Ⅰ】
「地域包括ケアシステムと平成26年度診療報酬改定および医療介護総合確保推進法」について、野島康一氏(日本看護協会前参与)が、医療・介護関連の法律・制度の改正・創設や診療報酬改定について解説し、病院完結から地域完結に向かう道筋の一端を示して、その道程で強化が求められる看護の機能についても触れています。

 

【総論Ⅱ―1】
「看護がリードする病床機能分化と地域包括ケアシステム 病床機能分化において重視される看護の機能と在宅復帰率導入が意味すること」について福井トシ子日本看護協会常任理事が、平成26年度診療報酬改定の特徴を解説。改定の基本方針とともに、看護関連の改定項目を取り上げ、2025年を見据えた医療機能の分化などについて図を使ってわかりやすく説明しています。
さらに、「亜急性期・回復期を担う看護の役割」や「高度急性期の機能分化によって何が変わるのか」「在宅復帰率導入の持つ意味」等を述べ、看護職が在宅に向けてどのような体制を整えればよいのかを考え、連携や関係づくりに取り組むことが期待されると結んでいます。

 

【総論Ⅱ―2】
「看護がリードする病床機能分化と地域包括ケアシステム 在宅療養の継続とサービス調整」について、齋藤訓子日本看護協会常任理事が「機能強化型訪問看護ステーションの役割と機能」「長期的な在宅療養継続への支援」の2つのポイントから、診療報酬改定や介護保険法改正により創設されたサービスのことや、看護における連携の重要性を述べ、日本看護協会がめざす医療・介護の提供体制を示唆しています。

 

【総論Ⅲ】
「地域包括ケアシステム構築に向けた行政保健師の役割」について、中板育美日本看護協会常任理事が、少子高齢社会と人口減社会の到来や社会保障制度の持続可能性への危機など地域包括ケアシステムをめぐる背景や、保健師の重要な役割と期待などを解説しています。

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病院・病棟で進めるシミュレーション教育

1410看護阿部先生

阿部 幸恵さん(あべ・ゆきえ)
東京医科大学病院シミュレーションセンター センター長・教授
防衛医科大学校高等看護学院卒業。臨床経験を経て、1997年から9年間は大学・大学院に在籍し、小学校教員免許、児童学博士を取得。2006年から全医療者・医療系学生対象のシミュレーション教育に携わる。2011年琉球大学医学部附属病院地域医療教育開発講座准教授、2012年より同講座教授および、おきなわクリニカルシミュレーションセンター副センター長を務める。2014年より現職

 

 

シミュレーションシナリオ集夏

いま、大きな注目を集める看護シミュレーション教育。書籍『1年で育つ! 新人&先輩ナースのためのシミュレーション・シナリオ集』では、1年で新人や先輩が育つことをイメージし、病院・病棟の春夏秋冬、時期に合わせた課題を各巻5本取り上げます。今回、春編に引き続き『夏編』を刊行した著者の阿部幸恵先生に、シナリオ集の概要や使い方についてうかがいました。

 

 

 

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インスリン療法を行う 糖尿病患者のQOL向上をめざして

糖尿病看護BP表紙厚生労働省の「平成24年国民健康・栄養調査」の推計では、糖尿病が強く疑われる成人男女が約950万人に上ることが明らかになりました。前回の調査(2007年)から5年で約60万人増えています。また、「糖尿病が強く疑われる者」のうち約3割は治療を受けていないこともわかっています。糖尿病が自覚症状に乏しいこと、糖尿病と診断されて医療者から指示された食事療法や運動療法が厳しく、継続が難しいことなどが原因として挙げられます。

 

小社刊『糖尿病看護ベストプラクティス インスリン療法』は、インスリン療法を行う糖尿病患者への支援に焦点を当て、継続可能なインスリン療法の導入から治療継続のための支援、所属施設での活動について、糖尿病看護のエキスパートの実践を基に詳しく解説しています。

 

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地域包括ケアのもと“住み慣れた地域で暮らし続ける”ことを支えるために、 病院の看護師と訪問看護師が看護をつないでいきましょう

宇都宮宏子+本4c

宇都宮 宏子さん
(うつのみや・ひろこ)
在宅ケア移行支援研究所
宇都宮宏子オフィス代表
1980年京都大学医療技術短期大学部看護学科卒業後、医療機関勤務を経て、高松で訪問看護を経験し、1993年京都の訪問看護ステーションに勤務。介護保険制度創設時はケアマネジャー・在宅サービスの管理・指導者を務める。2002年より京都大学医学部附属病院で退院調整看護師として勤務。2012年4月に「在宅ケア移行支援研究所」を立ち上げ、医療機関の在宅療養移行支援や地域の在宅医療コーディネーター事業のコンサルテーションを行う

 

看護がつながる在宅療養移行支援

退院直後の療養生活が不安定な時期に、医療や看護・ケアを適切にかつ集中的に提供し、患者さんや家族を支え、療養生活を安定させることが大きな課題となっています。この移行期における看護ケアのマネジメントをまとめたのが『看護がつながる在宅療養移行支援』

 

本書に込めた思いや読みどころを、編者の1人である宇都宮宏子さんにうかがいました。

 

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