SPECIAL BOOK GUIDE 典型10事例の地域包括ケアを時系列でチャート化 『認知症─本人と家族の生活基盤を固める多職種連携』刊行

 

認知症をもつ人がたどる経過や生活の変化に応じた専門職の役割・動きを捉えるため、本書の著者らは数回にわたる多職種カンファレンスを実施しました。それぞれが「点」でかかわるケアを俯瞰的に眺めたとき、看護職にはどんな課題が浮き彫りになるのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

続きを読む…

精神看護キーワード 多職種間で理解を共有するために知っておきたい119用語

 

1975年千葉大学教育学部特別教科看護教員養成課程卒業、1984年ハワイ大学看護学部修士課程(CNSコース)修了(看護学修士)。東京都民生局、小林病院(看護師)の臨床経験の後、東京女子医科大学看護短期大学を経て、杏林大学保健学部看護学科教授、三重県立看護大学・大学院教授、地域交流研究センター・センター長、共立女子短期大学看護学科学科長、東京慈恵会医科大学看護学科・大学院教授、山陽学園大学大学院看護学研究科精神看護学(CNSコース)教授を歴任して2015年より心の相談室荻窪室長、有馬高原病院ナースサイエンティスト。2017年より奈良学園大学保健医療学部看護学科教授。著書に「精神症状のアセスメントとケアプラン」(メヂカルフレンド社)、「精神看護学Ⅰ・Ⅱ 第5版」(ヌーベルヒロカワ)など多数。

このたび当社より刊行しました「精神看護キーワード」は、保健師、病棟看護師、訪問看護師、精神保健福祉士、介護福祉士、作業療法士、薬剤師、ケースワーカー、看護学生……など、誰もが活用できる用語解説書です。総編集者の川野雅資さんに本書のねらいを述べていただきました。

続きを読む…

近代ホスピス運動の創始者 シシリー・ソンダースの生涯

がん末期患者が激しい痛みに苛まれることなく、最期のときまで人間らしく穏やかに過ごせるための休憩所をつくりたいと願い、セント・クリストファー・ホスピスを設立したシシリー・ソンダースの幼年期から晩年までを綴った1984年版書籍に、亡くなるまでの約20年の記述を追加した『シシリー・ソンダース 増補新装版』が好評発売中です。

 

強い意志と、死にゆく人へのあつい思いやり、そして天性のリーダーシップを持つ類まれな1人の女性の生涯の一部を紹介します。

 

続きを読む…

SPECIAL INTERVIEW 相談支援のエキスパートとして考える看護師による がん体験者の就労支援

 

小迫冨美恵さん(写真右) (こさこ ふみえ)
横浜市立市民病院 看護部
がんセンター担当副部長 がん専門相談員/
がん看護専門看護師
清水奈緒美さん(写真左) (しみず なおみ)
神奈川県立がんセンター
緩和ケア・患者支援部 患者支援センター
相談支援担当科長 がん専門相談員/
がん看護専門看護師

がん患者の3人に1人は働く世代であり、30万人以上が、仕事をもちながら治療を続けているといわれます。がん体験者の治療と仕事の両立を支えようと、医療現場でも就労支援が始まっています。新刊『がん体験者との対話から始まる就労支援』では、看護師が就労支援を行う上で必要な視点を解説。編者の小迫冨美恵さん、清水奈緒美さんに、本書についてうかがいました。

 

 

 

SPECIAL BOOK GUIDE 認知症ケア加算算定に活用できる 『多職種チームで取り組む 認知症ケアの手引き』刊行―急性期病院での認知症患者のケアの質向上に!

 

平成28年度診療報酬改定で「認知症ケア加算」が新設され、急性期病院では認知症患者の視点を尊重したケアが重視されるようになってきました。小社刊『多職種チームで取り組む 認知症ケアの手引き』は、加算要件となっている認知症ケアチームの活動や手順書作成について、わかりやすく解説しています。

 

これから認知症ケア加算を申請したいと考えている施設はもちろんのこと、すでに算定している施設にも、日々の実践や職員教育などに幅広くご活用いただけます。

 

■急性期病院での認知症患者への対応の現状

 

身体疾患で急性期病院に入院した高齢者が認知症だった、というケースは最近では珍しくないことでしょう。しかし認知症が社会問題となってからまだ日は浅く、これまで急性期病院では認知症に関してあまり意識されてこなかったため、急増している認知症患者の対応に苦慮している現状があります。

 

「治療優先」の急性期病院では、歩き回る、大声を出す、処置を拒否するなどの行為をする認知症患者に対して、仕方なく行動制限や身体的拘束などを行う場合もまだまだ見られます。

 

続きを読む…