精神科病院で働きながら、文筆活動を行う宮子あずささん。最近気になること、疑問に思うことなどを書きつづります
(30)精神科医療における血液透析の問題
衝撃の報道
NHKの報道で、明るみに出た「滝山病院」(東京都八王子市)の患者への暴行事件。看護職による悪質な人権侵害に、大きな衝撃を受けています。ただ1つの救いは、これが内部告発に基づく報道だったことでした。
精神科病院で働きながら、文筆活動を行う宮子あずささん。最近気になること、疑問に思うことなどを書きつづります
(30)精神科医療における血液透析の問題
衝撃の報道
NHKの報道で、明るみに出た「滝山病院」(東京都八王子市)の患者への暴行事件。看護職による悪質な人権侵害に、大きな衝撃を受けています。ただ1つの救いは、これが内部告発に基づく報道だったことでした。
人生は苦しい。人生は虚しい。
そして人生は美しい
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前川喜平[元・文部科学省 事務次官]
1955年奈良県生まれ。1979年東京大学法学部卒業後、文部省(現・文部科学省)入省。大臣官房長、初等中等教育局長などを経て、2016年文部科学事務次官、2017年退官。現在、現代教育行政研究会代表。福島市と厚木市で自主夜間中学のボランティア講師も務める。著書に『面従腹背』『権力は腐敗する』(毎日新聞出版)、『コロナ期の学校と教育政策』(論創社)など。
学生時代、私は仏教青年会に入っていた。と言ってもメンバーは各学年に1人か2人しかいなかった。ダンマパダやスッタニパータといった原始仏典(もちろん原語ではなく現代日本語訳)の読書会をやったり、秋月龍珉師という師家の指導で座禅修行をしたりしていた。悟りを開く境地には到底達しなかったが、今日の私の人生観や世界観の大元は仏教を通じて形成されたといっていい。
訪問看護ステーションや高齢者ケア施設の管理者が抱える課題を浮き彫りにし、どうしたら職員が辞めない組織づくりができるのかについて指南します。
新連載を始めるに当たって
山浦 竜雄
やまうら たつお
一般社団法人福岡市薬剤師会 常務理事
在宅・介護委員会
このたび、新連載「おくすりガイド」をスタートすることになりました。本連載は、一般社団法人福岡市薬剤師会(会長:田中泰三)在宅・介護委員会委員が交代で執筆します。どうぞよろしくお願いいたします。
今回は、当薬剤師会と在宅・介護委員会について簡単に紹介し、薬剤師の在宅医療での業務と服薬支援、これからの連載テーマと内容を説明します。
福岡市薬剤師会と
在宅・介護委員会について
福岡市薬剤師会の起源は1889(明治22)年設立の福岡薬剤師会です。今から134年前で、福岡市が市制を施行した年と重なります。1971(昭和46)年に社団法人化された後、新公益法人制度により、2013(平成25)年に現在の一般社団法人福岡市薬剤師会となりました。
福岡市薬剤師会の組織を図1に示します。組織図にある事業のほか、各委員会でさまざまな事業活動を行っています。会員向けだけではなく、一般市民向けのものや行政・他職種と連携して実施するものもあります。とりわけ在宅医療に特化した事業活動を担っているのが在宅・介護委員会です。
経験して初めて思い知る
生と死の深さ
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小池真理子[作家]
1952年東京生まれ。成蹊大学文学部卒業。1989年『妻の女友達』で日本推理作家協会賞、1995年『恋』で直木賞、1998年『欲望』で島清恋愛文学賞、2006年『虹の彼方』で柴田錬三郎賞、2011年『無花果の森』で芸術選奨文部科学大臣賞、2013年『沈黙のひと』で吉川英治文学賞を受賞。近著に『神よ憐れみたまえ』、夫との死別を綴ったエッセイ集『月夜の森の梟』、『アナベル・リイ』などがある。
2009年に父を、2013年に母を、そして2020年に夫を見送り、昨年は愛猫を看取った。友人や作家仲間との別れも相次ぎ、この十年あまりは喪失の連続だった。
加えて、考えてもみなかった疫病が蔓延し、会いたい人と自由に会えなくなった。私ほどの年齢になると、残り時間はそう長くはないので、会えないままサヨナラなのか、と思うことも少なくない。有名な漢詩を「サヨナラダケガ人生ダ」と意訳したのは、井伏鱒二という作家だが、本当にその通りだと思う。