誤嚥性肺炎や窒息のリスクが気になる食事ケア。
でも、嚥下障害と姿勢アセスメントの基本的な知識と技術があれば、利用者が安全に食べることを継続して支援できます。
筆者らが提唱するPOTT プログラムの基本スキルを基に、現場で遭遇する問題の原因やケアの方法・根拠を紹介します。
執筆
迫田 綾子 さこだ あやこ
日本赤十字看護大学名誉教授
POTT プロジェクト代表
知りたいこと その❸
食欲はあるのに、姿勢がどんどん前屈みになって
食べられません……
食事姿勢をアセスメントして、快適な食事へ
F.ナイチンゲールは「看護師のまさに基本は、患者が何を感じているかを、患者に辛い思いをさせて言わせることなく、患者の表情に現われるあらゆる変化から読みとることができることなのである」と述べています1)。
食事姿勢も同様です。適切な状態かどうかを患者や利用者自身で判断することは難しいため、看護師の知識や経験が非常に重要となります。看護師は利用者が安楽に食事ができるようになるにはどうすればいいのかをイメージしながら観察し、姿勢が崩れたときなどにはまず、安全を確保します。また、呼吸苦や誤嚥、窒息の可能性を踏まえてバイタルサインや口腔内の観察を行い、異常が見られた場合は食事を中止して緊急対応します。











