当社書籍の中から、新刊・既刊・古典にかかわらず、テーマにあったものをご紹介。
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訪問看護ステーションの管理者が地域のニーズを的確に捉えて健全
な経営を行い、その理念を実現するために行うべきことを、公認会
計士・税理士・看護師の資格を持つ筆者が解説します。
渡邉 尚之
訪問看護ステーションの経営者(法人代表者)を含め、多くの経営者が悩むことの1つに役員報酬があります。役員報酬は法人経営における最終損益を大きく左右する非常に重要な項目です。この金額は法人と経営者の税金等の支払いにも影響するため、法人全体の資金繰りの観点からも熟考が必要です。
そこで今回は、役員報酬の基本的なルールと適正な金額の考え方について説明します。なお、本稿では論点をシンプルにするため、訪問看護ステーション経営者=法人代表者(1人)=株主(1人)とします。また、中小法人と仮定し、役員報酬は定期同額給与のみとします。
怒りの感情と上手に付き合う手法“アンガーマネジメント”を看護職が医療・介護現場で生かすための、基礎知識と看護実践への活用のポイントを解説します。
相手に伝わりやすい上手な怒り方②
光前 麻由美
前回(2019年12月号)は、怒るときのNGワードについて解説しました。今回はその続きとして、怒る(叱る)ときに避けたいNGな態度を紹介します。
[認知症plus]シリーズ第4弾のテーマは「院内デイケア」です。そもそも院内デイケアとはなんでしょう。定義はあるのでしょうか。導入したけれども、継続することが難しいと感じていませんか? 本書では、院内デイケアとはどのようなものなのか、導入のために必要なこと、継続していくために取り組むことについて解説しました。また、実際に院内デイケアを導入している6病院の具体的な事例も紹介しています。今後、導入を検討している病院におすすめです。
■子どもを護り、子育てを支えるために、看護・医療職にできることは何か
子どもの虐待に関する痛ましい事件が各地で相次ぎ、その背景には少子化の進展や家族形態の変化、地域とのつながりの希薄化など、出産や子育てをめぐるさまざまな課題が横たわっています。
そのような現状から、本書は虐待予防における母子保健活動を中心に、長年保健師として実践・研究に取り組んできた上野昌江氏(関西医科大学看護学部教授)が自身を含む看護・医療職5名の寄稿を編集したもので、妊娠期・出産期・子育て期と切れ目なく、関係職種が連携・協働する支援のあり方や最前線の取り組みがまとめられています。
■子ども虐待予防で看護職が果たすべき役割とは?
厚生労働省の報告結果から、子どもの虐待による死亡事例(心中を除く)をみると、3歳未満児が全体の約7割を占め、そのうち約4割が0歳児と最も多くなっています。この年齢の子どもたちは定期健診や予防接種などで医療機関や保健機関の看護職が何らかの形で出会っています。この事実は非常に大きく、つまりそこで何らかのサインに気づくことができていれば、虐待リスクを早期に発見できる可能性があるという意味で、看護職の役割の重要性が本書全体を通して改めて強調されています。
医療機関における看護師の役割や、助産師と臨床心理士の連携によるメンタルケアなど母親を中心とした「ペアレンティング・サポート」の取り組み、また地域ぐるみで子育て中の親と子どもたちを支える行政保健師の事例など、さまざまな場面における看護職の活動を取り上げています。
■精神科医の立場から子ども虐待の本質に迫る
ネグレクトについて、親の責任とすることに異を唱え、支援の手を差しのべない地域社会こそがネグレクトの本質であるとし、虐待の世代間連鎖についても「被虐待歴が虐待を引きおこす」のではなく、「被虐待歴のある人に周囲の地域社会が必要な支援を怠ったときに引きおこされる」と指摘します。
虐待とは「虐待する親」の問題ではなく、親と子どもを孤立へと追い込む「地域社会」の問題へと認識を転換することや、「親になる」ためには「親と子どもが地域社会の一員として支えられていくこと」が求められ、そのための地域社会づくりと地域保健活動の実践の重要性を力説しています。
上野昌江 編集
●A5判 64ページ
●定価(本体750円+税)
ISBN 978-4-8180-2215-7
内容
●子ども虐待予防における看護職の支援──上野昌江
●医療機関における子どもの虐待予防・対応〈看護師〉
──山本光映
●母親を中心とした「ペアレンティング・サポート」〈助産師〉 ──相川祐里
●子どもを護り、子育てを支える仲間づくり・地域づくり
〈保健師〉──廣末ゆか
●子どもの虐待とネグレクトの本質を知る〈精神科医〉
──鷲山拓男