『「爪のケア」に関する刑事事件ー経緯と支援の実際ー』内容紹介(その2)

日本看護協会の活動と見解:職能団体としての役割と支援の実際から

(日本看護協会常任理事 福井トシ子)

 

2007年 6月下旬、北九州市所在の病院で、看護師(以下、当該看護師)が高齢の入院患者の爪をはがす虐待があったと報道された。7月に当該看護師は逮捕され、「傷害罪」で起訴された。 2009年 3 月 30 日、福岡地方裁判所小倉支部は、当該看護師の行った爪切り等を「傷害罪」として、「懲役6月執行猶予 3年」の有罪判决を言い渡した。

 

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『「爪のケア」に関する刑事事件ー経緯と支援の実際ー』内容紹介(その3)

「『爪のケア』に関する刑事事件」の事件報道と日本看護協会の広報活動(日本看護協会 広報部) 


「『爪のケア』に関する刑事事件」では、当該看護師の行為が適切なケアだったにもかかわらず、マスコミからは「爪はがし」などの報道が相次いだ。

 

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『「爪のケア」に関する刑事事件ー経緯と支援の実際ー』内容紹介(その4)

おわりに
(前日本看護協会事業開発部部長/新潟県立看護大学教授 坪倉繁美)

 

「爪ケア」は傷害ではなく看護ケアであることが認められ、「『爪のケア』に関する刑事事件」は無罪であるという結果に落着した。逮捕・起訴・一審・有罪・控訴審・無罪に至る3年余りのプロセスには、弁護士の方々のご尽力をはじめ、関係者や支援団体等の理解的支援があった。この事件の推移を見守ってきた立場として、本当によかったと安心している。

 

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『病の苦悩を和らげる家族システム看護』発売になりました!

家族看護の第一人者、ロレイン M.ライト氏の新刊『病の苦悩を和らげる家族システム看護―イルネスビリーフモデル:患者と家族と医療職のために』が発売になりました(タイトル長いです、すみません…)。

 

病は家族の問題です!

病気になると、当然ですが、患者本人だけでなく、家族も多大な影響を受け、そして衝撃を受け悩みを抱えます。病は患者本人だけの問題ではなく、家族全体の問題なのですね…。

 

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避難所暮らしをしている人をアロマの力で癒す!(動画)

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=4GlwTbcpdu8[/youtube]

 

弊社では現在、このたびの東日本大震災における看護職のさまざまな活動のレポート集『ナース発 東日本大震災レポート(仮)』を製作中です(9月上旬発売予定)。

 

本書では、自ら被災されながらも医療活動を続けられた被災地の看護職と、日本全国(海外からも!)から自分も何か支援できないかと駆けつけた看護職、両方の立場の方が、このたびの震災を経験して思ったことを書き記してくださいます。

 

福島第一原発事故を受け避難生活を強いられている楢葉町の住民が集団避難をされている福島県下郷町で、5月7日、楢葉町の方に少しでも元気になっていただこうと、両町の住民のふれあい交流会が開催されました。

 

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