当社おすすめ書籍を、新刊・既刊・古典織り交ぜてご紹介!!
看護の本質・奥深さを感じられる書籍を集めました
クリミアでの活躍で一躍英雄となったナイチンゲールは、類まれな知力・思考力・行動力で公衆衛生改革に邁進し、また看護教育制度の確立に努め、それまで卑しい職業と思われていた看護師のイメージ像を飛躍的に向上させました。一方で、「歴史上初の病院建築家」「統計学の母」とも言われるように、彼女の活躍は「看護」にとどまりません。ナイチンゲールが確固たる信念の下に行った既存の枠からの「越境」は、看護にどのような影響を与えたのかについて考えます。
1820年5月12日、イタリアのフィレンツェで生まれたフローレンス・ナイチンゲールは、2020年に200歳の誕生日を迎えました。弊社ではこれを記念し、ナイチンゲール自身の著作および彼女にまつわる関連書籍のシリーズを刊行しています。「クリミアの天使」という一般的なイメージを越境したナイチンゲールの多面性・多様性と人間的魅力を、本シリーズを通して感じていただければ幸いです。
医学監修の小玉城氏(左)と共に
呉 小玉さん
Wu Xiaoyu(ウー・シャウユイ)
京都光華女子大学健康科学部看護学科 教授
中国湖南省医薬学院卒業後、桃源県立病院に入職し、看護部長経験後、1998年財団法人日中医学協会による笹川医学奨学金第21期生として来日。1999年兵庫医科大学救急部研修生、2000年大阪府立看護大学修士課程を経て、兵庫県立看護大学博士課程を2005年に修了。その後、園田学園女子大学、北海道名寄市立大学、兵庫県立大学地域ケア開発研究所・看護学研究科を経て、2017年4月から現職。
今日、看護が対象とするのは「病人(患者)」にとどまらず「生活をする人」です。そこで役立つのが「人間と自然の統一と調和」を最終目標とする中国の“天人相応”思想をベースとした「中医看護」の理論。“その人全体”をみるその理論は、病院・施設・在宅、すべてのナースが活用できます。中国で臨床を経験した呉小玉先生だからこそ書けた本書についてうかがいました。