地域ケアの今(67)

福祉現場をよく知る鳥海房枝さんと、在宅現場をよく知る上野まりさんのお二人が毎月交代で日々の思いを語り、地域での看護のあり方を考えます。

 

 

「コロナ禍」の中での第三者評価

文:鳥海房枝

 

この拙文が読者の皆さまの目に触れるころ、福祉領域の事業所は新型コロナウイルス感染症にどのような対応をしているのか、また、ワクチン接種は予定通り進んでいるのか大変気になるところです。今、東京の繁華街は様変わりし、閉店する店も目にするようになりました。コロナによるパンデミックが私たちの生活様式を変え、その影響はさまざまな分野にまで及んでいます。歴史を振り返ると、感染症という「疫病」が社会に大きな変化をもたらしたように、「コロナ禍」が収束しても元に戻るのではなく、新たな時代に入ることを予感させます。

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【Book Selection】新人看護職員入職に備える2021

当社おすすめ書籍を、新刊・既刊・古典織り交ぜてご紹介!!

 

 

 

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SPECIAL BOOK GUDE ナイチンゲール生誕200年記念出版:ナイチンゲールの多面性・多様性と人間的魅力を再発見!

1820年5月12日、イタリアのフィレンツェで生まれたフローレンス・ナイチンゲールは、2020年に200歳の誕生日を迎えました。弊社ではこれを記念し、ナイチンゲール自身の著作および彼女にまつわる関連書籍のシリーズを刊行しています。「クリミアの天使」という一般的なイメージを越境したナイチンゲールの多面性・多様性と人間的魅力を、本シリーズを通して感じていただければ幸いです。

 

 

 

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住民の“生きる”に伴走 進化を続ける地域ケアシステム「幸手モデル」

地域包括ケアシステムの先進事例として、全国から注目されている「幸手モデル」。地域住民とともにこのモデルをつくった筆者の医師としての歩みを振り返り、幸手モデルの本質に迫ります。

 

 

❸課題解決の“糸口”にともくろんだ
行政との協働

 

 

ある日、私は地域の現状について知りたくなり、地元の保健センターに電話をかけました。保健師であれば、糖尿病患者を支えるための、何か有益な情報を持っているはずと考えたからです。

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宮子あずさの気まぐれコラム❸

精神科病院の訪問看護室で働きながら、文筆活動を行う宮子あずささん。最近気になること、疑問に思うことなどを書きつづります

❸似て非なる者こそしゃくに障る

 

 

子どものいない人生

ある時期、訪問看護にうかがっていた利用者さんから軽い拒否を受けました。

 

私が勤める訪問看護室は、利用者ごとに訪問するスタッフを固定していません。いろいろな人と話すのが人間関係のトレーニングになりますし、関係が濃くなって妄想に取り込まれずに済むメリットがあります。

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