宮子あずさの気まぐれコラム(43)

精神科病院で働きながら、文筆活動を行う宮子あずささん。最近気になること、疑問に思うことなどを書きつづります

 

(43)きょうだいの支援

 

 

医療保護入院の制度変更

 

私が勤務する慢性期閉鎖病棟では、ほとんどの患者が任意入院。しかし、どの時期でも1人か2人、医療保護入院による患者がいます。

 

医療保護入院は、家族の同意による入院。該当する親族がいない場合のみ、市町村長の同意が必要となります。

 

精神保健福祉法の改正で、2024年度からこの制度が変更になりました。変更点のうち、病棟への影響が大きいのは、入院期間の法定化。以前は定期病状報告書を保健所に提出すれば入院期間を延長できたのですが、今年度からは家族などから入院延長・更新の同意を得た上で、更新届と同意書を保健所に提出しなければなりません。

 

長期入院を見直す機会を定期的につくり、早期退院を促進することが狙いです。

 

この法改正により、これまで会う機会がなかった親族が病棟に来ることがあります。そのような人たちを見かけると、正直、「ああ、あの患者さんにも親族がいるんだ」と不思議な気持ちになります。

 

→続きは本誌で(コミュニティケア2024年7月号)