早いもので2月も後半に入り,新年度がすぐそこに……。
新入職者に研修などを行う方もいらっしゃると思います。
そこで初心に戻る意味でも「看護」について考えてみませんか?
自分に問いかけるきっかけに,オススメの4冊をご紹介しています。
気づいていますか?
看護師は「世界最幸職種」
なんです!
日本看護協会機関誌『看護』の人気連載だった「患者半分・看護師はんぶん」に、新原稿20ページを加えて書籍化。看護師であり、管理者、研究者でもある筆者が自身の入院体験を振り返り、「看護の素晴らしさ」(筆者曰く、世界最幸職種)を熱く語ります。「私、ナースに向いてないのかなあ……」とちょっとでも自らの「看護」に行き詰まった人に、本書はベストマッチ! 大変でもあり、楽しくもある筆者の体験談は、きっと、あなたの悩みを軽くしてくれることでしょう。
『訪問看護師が がんになって知った
多くの人の生と死に 向き合ってきた著者ならではの、
真摯な言葉
著者は、制度化以前から訪問看護に携わり、自宅で最期の時間を過ごす人々と向き合い続けてきました。彼らの事情はさまざま。独居で経済事情もよくない。家族と同居していても関係が良好ではない。それでも、住み慣れた家で過ごしたい。そんな希望をかなえるために必要なこととは何か。家族・遺族にはどう対応し、支えるのか。よりよいケア提供のために、病院や他職種とはどのように連携していけばよいのか。自身の闘病経験や、自宅家族を看取ったときのエピソードも交えつつ、考察します。
看護しつつ生きるとは、 なに
本書は“いのちに寄り添う”という看護の本質について、看護の歴史からのみ論じるのではなく、文学、詩歌、童話などさまざまな題材に触れながら、わかりやすく語るエッセイです。看護とはどうであったのか、どうであらなければならないのか。医療技術が進歩し続ける現在、改めて思い起こしてほしい看護の本質を、これからの看護を担う世代に向けて語ります。
『看護のなかの出会い
“生と死に仕える”ための一助として』
著:菊地多嘉子
●新書/128ページ
●定価(本体1,100円+税)
2015年発行
ISBN 978-4-8180-1919-5
他者の重荷を分かち合う
昨年(2018年)、96年の生涯を静かに閉じられた著者・菊地多嘉子さん。若きころに医学の道を修め、その後修道女となり長年教育と信仰の道を歩んでこられた著者が、病む人の傍らに「ともに在る」こと、その重荷を分かち合うこと、看護の場面での出会いとその意味について考案し、看護師の人格が臨床現場で何を変え、看護師のこころのあり様がどのような意味で病む人の力になるのかを明らかにしていきます。