「生きる」を考えることは“自分の人生を自分が主人公になって切り開き、主体的に創りあげていく姿勢や態度”であり、“人と人のかかわりの中にある生と死を学ぶことそのもの”であろう(「発刊に寄せて」より)。新刊『「生きる」を考える』の編者・長江弘子さんと執筆者・秋山正子さんに、本書の読みどころや込めた思いなどをうかがいました。
「生きる」を考えることは“自分の人生を自分が主人公になって切り開き、主体的に創りあげていく姿勢や態度”であり、“人と人のかかわりの中にある生と死を学ぶことそのもの”であろう(「発刊に寄せて」より)。新刊『「生きる」を考える』の編者・長江弘子さんと執筆者・秋山正子さんに、本書の読みどころや込めた思いなどをうかがいました。
『The 外来看護 時代を超えて求められる患者支援』(以下、本書)では、外来での看護が初めて診療報酬上で評価されてからの25年間を振り返るとともに、外来で活用したい知識や資料をふんだんに盛り込んでいます。それでも本書で深く取り上げきれなかったテーマもあり、そのいくつかについて、ともに外来看護の進展をみつめてきた2人が熱く語り合います。
本連載では、聖路加国際大学名誉教授の井部俊子さんと、訪問看護パリアン看護部長の川越博美さんが、往復書簡をとおして病院看護と訪問看護のよりよい未来を描きます。さあ、どんな未来が見えてくるのでしょう。
失望と希望
文:井部俊子
2年間の往復書簡が終結に近づいています。私の番はこれが最後だと担当編集者の村山みのりさんが告げてきました。
前回の書簡にあった2床の有床診療所「小さな宿泊所」は繁盛していますか。地域包括ケアシステムづくりに貢献しようというあなたの意気込みが伝わってきます。素晴らしいです。
福祉現場をよく知る鳥海房枝さんと、在宅現場をよく知る上野まりさんのお二人が毎月交代で日々の思いを語り、地域での看護のあり方を考えます。
介護相談員から見た
介護現場の不適切ケア
文:鳥海房枝
2017年3月、特定非営利活動法人地域ケア政策ネットワーク介護相談・地域づくり連絡会が、平成28年度老人保健事業推進費等補助金で行った「身体拘束及びグレーゾーン・不適切ケアに関するアンケート調査」の結果をまとめました。
高齢者ケア施設での虐待は、事件としてマスコミの報道によって表面化します。ところがこの調査研究では、“不適切ケア”の積み重ねが虐待や身体拘束に至るとし、この構造を虐待・身体拘束、グレーゾーン行為(非意図的虐待・非意図的身体拘束)、不適切ケアと、図のように位置づけています。また、アンケート調査の対象を介護相談員としたことも大きな意味があると考えます。なぜなら介護相談員は決まった事業所を定期的に訪問し、利用者・職員と顔馴染みになっており、現場の普段の介護をより客観的な立場で見ている貴重な存在だからです。今号では、「介護相談員派遣等事業」と「介護相談員」について概説した上で、アンケート調査の結果から見えてきたことを紹介します。
去る7月18日、日野原重明先生がご逝去されました。105歳でした。
日野原先生は、2000年から2014年までの長きにわたり、弊社の代表取締役社長として、ご尽力くださいました。
また出版活動に精力的に取り組まれ、書籍に雑誌に、数多くのメッセージを残してくださいました。
今回はオススメ書籍Special版として、日野原先生が弊社で出された本をご紹介いたします。
日野原先生はナースの役割を高く評価し、「これからは看護の時代」と、いつもナースに熱いエールを送っていらっしゃいました。
改めて先生の“言葉”を振り返り、明日への活力にしていただけたらと思います。
⇒「オススメ書籍Special版」へ