特別寄稿 特養あずみの里裁判② 弁護側証人の鑑定と意見

長野県にある「特別養護老人ホームあずみの里」で、提供されたおやつを食べた女性入所者が意識を失っているところを発見されました。女性は救急搬送され、意識が戻らないまま病院で亡くなりました。この出来事は、現在、刑事事件として訴追されています。2018年11月号に掲載した「事件の概要と裁判の経過」に続き、本稿では、第19回公判に弁護側証人として出廷した川嶋みどりさんに、その内容の報告と看護師としての立場からのご意見をいただきます。

 

 

弁護側証人として

 

2018年7月2日、私は「特養あずみの里業務上過失致死事件裁判(以下、特養あずみの里裁判)」の弁護側証人として、第19回公判に出廷し、証言台に立ちました。特養あずみの里裁判では、それまで証人尋問や被告人尋問が行われてきましたが、今回の公判をもって証拠調べの段階が終了することになっていました。

 

特養あずみの里裁判は当初から看護職・介護職の注目を集め、無罪を勝ち取るために多くの支援がなされてきました。それはこの裁判が不当なものであり、その判決には日本の看護・介護の未来と高齢者の尊厳がかかっている、と誰もが感じたからではないでしょうか。

 

続きを読む…

学会報告

日本看護シミュレーションラーニング学会が設立されました。詳しくはこちら→http://jnapcdc.com/sprep/janssl2018/

「認知症の語り」の教育的活用を考える

書籍『認知症の語り』は第1部と第2部に分かれています。第1部は認知症のご本人とご家族による語りのパートで、本書の核となる部分です。第2部は第1部の解説編的な性質をもつものです。

 

本書のもとになった「認知症本人と家族支援のためのWebサイト」プロジェクトの研究代表者・竹内登美子氏は、当プロジェクトの趣旨の1つに「人々の認知症に対する偏見が改善し、“認知症とともに暮らす生活者”としての理解を深めてもらう」ことを挙げています。

 

人々の認知症に対する偏見に、「アルツハイマーになると人格がなくなる。何もわからなくなる」というものがあります。

次の語りは、それに対する本人の思いです。
続きを読む…

【編集部オススメBOOKs】vol.32 “すぐ目の前にある”災害と向き合うために

 

 

地震や水害などの自然災害が「自身にも降りかかるかもしれない」という漠然とした不安は、近年高い頻度で発生している大規模災を目の当たりにして、ますます現実味を帯びて実感されるようになっているのではないでしょうか。被災地で当事者として、専門職としてどのように判断し行動すべきなのか、ここにご紹介する書籍のように、さまざまな看護職による過去の体験・実践の多面的な記録がその時には大きな力となるはずです。

続きを読む…

SPECIAL WEBSITE GUIDE Web サイト「教養と看護」 特集「ナイチンゲールの越境」を公開中!

 

フローレンス・ナイチンゲールが看護師に求めたものは、社会的に自立した精神と職業への使命感を幅広い次元で実践できる豊かな知識・思考力・行動力でした。幼少より幅広い教養に触れたナイチンゲール。彼女が生きた時代と現代の論点を交差させながら、さまざまな分野の話題を紹介します。

 

「教養と看護」URL http://jnapcdc.com/LA

 

 

情報


 

連載 「続・こうもりの翼とバラの花」

(丸山 健夫)

ナイチンゲールが英国陸軍の衛生問題を改善させるために作成した報告書は、詳細な統計データとわかりやすいグラフなどを駆使した説得力ある文書作成の工夫が施されています。一体それはどのようにして書かれたのか、現存する実物の報告書を紐解きます。http://jnapcdc.com/LA/maruyama_zk/

続きを読む…