福祉現場をよく知る鳥海房枝さんと、在宅現場をよく知る上野まりさんのお二人が毎月交代で日々の思いを語り、地域での看護のあり方を考えます。
施設に入所している
高齢者から見える景色
文:上野まり
先日、80代後半の女性Aさんの手紙を目にしました。彼女が学生時代の同級生Bさんに宛てて書いたものです。Aさんは今、有料老人ホームに入所しているようです。
「Bちゃんへ 秋の訪れも本格的になり、夏の暑さを忘れて涼しい、ちょっと冷たい風さえ感じますこのごろ、お元気ですか。
私はすっかり老いたバアさん扱いを受けまして、86歳元気印のバアさんもすっかりしょげています。自分では脚も大丈夫、歩けますと言っていますが、娘たちはダメばあさんと思い込んで、私が家へ帰ると申しましても反対。何もできない状態にされています。火を扱うのはダメ、ガスも使えない人間扱いで、もう自立できない人間にされています。こんな扱いを受けていますか貴女は?