「認知症の語り」の教育的活用を考える

書籍『認知症の語り』は第1部と第2部に分かれています。第1部は認知症のご本人とご家族による語りのパートで、本書の核となる部分です。第2部は第1部の解説編的な性質をもつものです。

 

本書のもとになった「認知症本人と家族支援のためのWebサイト」プロジェクトの研究代表者・竹内登美子氏は、当プロジェクトの趣旨の1つに「人々の認知症に対する偏見が改善し、“認知症とともに暮らす生活者”としての理解を深めてもらう」ことを挙げています。

 

人々の認知症に対する偏見に、「アルツハイマーになると人格がなくなる。何もわからなくなる」というものがあります。

次の語りは、それに対する本人の思いです。
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【編集部オススメBOOKs】vol.32 “すぐ目の前にある”災害と向き合うために

 

 

地震や水害などの自然災害が「自身にも降りかかるかもしれない」という漠然とした不安は、近年高い頻度で発生している大規模災を目の当たりにして、ますます現実味を帯びて実感されるようになっているのではないでしょうか。被災地で当事者として、専門職としてどのように判断し行動すべきなのか、ここにご紹介する書籍のように、さまざまな看護職による過去の体験・実践の多面的な記録がその時には大きな力となるはずです。

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SPECIAL WEBSITE GUIDE Web サイト「教養と看護」 特集「ナイチンゲールの越境」を公開中!

 

フローレンス・ナイチンゲールが看護師に求めたものは、社会的に自立した精神と職業への使命感を幅広い次元で実践できる豊かな知識・思考力・行動力でした。幼少より幅広い教養に触れたナイチンゲール。彼女が生きた時代と現代の論点を交差させながら、さまざまな分野の話題を紹介します。

 

「教養と看護」URL http://jnapcdc.com/LA

 

 

情報


 

連載 「続・こうもりの翼とバラの花」

(丸山 健夫)

ナイチンゲールが英国陸軍の衛生問題を改善させるために作成した報告書は、詳細な統計データとわかりやすいグラフなどを駆使した説得力ある文書作成の工夫が施されています。一体それはどのようにして書かれたのか、現存する実物の報告書を紐解きます。http://jnapcdc.com/LA/maruyama_zk/

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SPECIAL INTERVIEW 被災者の思いを支えるために看護師と災害ボランティア団体の連携を!

佐々木 裕子さん
愛知医科大学看護学部
在宅看護学領域 准教授
愛知県立総合看護専門学校卒業後、聖霊病院に入職し、4年目から混合内科病棟と兼務で病院からの訪問看護に従事。イギリスとパラグアイで看護ボランティアを経験し、帰国後、愛知国際病院で在宅ホスピスケアを実践。愛知福祉学院での介護福祉士養成校教員を経て、2002年愛知医科大学に入職し、2012年より現職。在宅看護の視点による災害支援にも力を入れている。

「災害への備えについての本はあるけれど、災害の発生時・発生直後に看護がどうかかわればよいかが書かれたものがあまりない!」と思っていた佐々木裕子さんの企画提案から『「コミュニティケア」2017年11月臨時増刊号・訪問看護師ができる「災害時の支援」』が誕生しました。ここでは佐々木さんに本書のおすすめポイントをうかがいます。

 

 

 

SPECIAL BOOK GUIDE 『倫理的に考える医療の論点』を2月5日刊行!

日本の医療の諸問題について論じた2016年3月発行の前作『少子超高齢社会の「幸福」と「正義」』に引き続き、国内外の20の問題を倫理的に独自の観点から思索しました。

 

 

 

 

 

 

 

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